スペインメディアはイニエスタが見せた魔法トラップを動画で紹介した(写真・アフロスポーツ)

 元スペイン代表の2人のスーパースターが28日、揃って移籍後、初スタメンで起用された。ヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタは、ホームに柏レイソルを迎えて82分間プレー、チームの1対0勝利に貢献した。イニエスタは、超一流のテクニックと、ロングや浮き球など、様々な縦へのパスを駆使して何度もチャンスを演出。前半15分には自らグラウンダーのシュートも放った。神戸は2試合ぶりの勝利で暫定4位に浮上した。
 一方、サガン鳥栖のフェルナンド・トーレスはホームでジュビロ磐田と対戦、79分間プレーしたが無得点に終わり0対0で引き分けた。鳥栖は、これで5試合勝利がなく17位から抜け出せない。

 彼らの地元、スペインメディアは、両者の初スタメンの明暗を報道した。

「イニエスタとトーレスが初スタメン出場した。“ラ・マンチャ(イニエスタの出身地)の男“のヴィッセル神戸は勝利 “エル・ニーニョ(神の子)”のサガン鳥栖はドロー」との見出しを掲げたのはマルカ紙だ。

「イニエスタとトーレスがスタメンとしてデビューした。しかし、それぞれの結果は違っていた。イニエスタの神戸は暫定ながらも4位に浮上したが、一方、元アトレティコの選手(トーレス)は鳥栖を下位から引き上げられなかった。彼らの日本での体験は異なった状況にある。イニエスタは初戦で0-3で敗れたものの、この日、初勝利を味わうことができた。トーレスはアジアの地での2試合で、まだ勝利を知らない。ワイナリーの男(イニエスタ)は、82分間プレーし、実力と経験で戦いのリズムを作って神戸を勝利に導いた。トーレスは、ピッチで79分間、懸命にプレーしたが、鳥栖に必要な勝ち点3を挙げることはできなかった」と伝えた。

 動画を紹介するコーナーでは、イニエスタについては、開始早々、味方ディフェンスからの乱れた浮き球を右足を高く上げてつま先で空中でトラップして収めた超絶のテクニックシーンの動画を「イニエスタが日本で初めて見せたマジック(魔法)のボールコントロールと観客の驚きの声を聞いてください」という説明付きで掲載。

 トーレスについては、後半15分にディフェンスの裏に抜け出したトーレスがGKカミンスキーと1対1の場面を作りループシュートを狙ったが、惜しくもファインセーブに防がれたシーンの動画が「日本初ゴールならず。善戦はしたが」と紹介された。

 アス紙も、イニエスタの右足のつま先に吸い付くような、その“魔法トラップ”の動画を掲載。

「日本を熱狂させているイニエスタは驚異的だ。彼のボールさばきを見てみよう! 彼は信じられないほどボールをコントロールして美技を見せた」との解説をつけて、そのプレーを絶賛した。だが、同紙は不発に終わったトーレスについては触れなかった。