東京都多摩市のオフィスビル建設現場で火災が発生し、5人が死亡するという出来事がありました。この建物はオフィスビルということですが、データセンターであることが明らかになっています。

 火災を起こしたのは、三井不動産が100%出資する特定目的会社(SPC)が所有する(仮称)多摩テクノロジービルディング計画で、地上3階、地下3階建、延べ床面積1万7666.89平方メートルです。工事を請け負っていたのは、安藤ハザマで、2018年10月に竣工予定で建設が進んでいました。

 今回の火災は地下3階で発生。鉄骨の柱をガスバーナーで切断したところ、飛んだ火花が床下に敷き詰められたウレタンに引火。一気に火災が広がりました。

 こうした火災がなぜ発生したのかについては正式な調査を待つ必要がありますが、管理の杜撰さを指摘する声がすでに上がっているようです。

 ウレタンは断熱材として使用しますから、一般的には工期の後半で使われます。燃えやすいものがある状態で、なぜ、鉄骨をバーナーで切断する必要があったのか、また、その際の安全対策は十分だったのか、安藤ハザマはしっかりと説明する必要がありそうです。

 ちなみに、今回、火災を起こしたビルは、データセンターとして建設されていたとのことで、延べ床面積から推定すると、かなり大規模なデータセンターであることが分かります。一部では、アマゾンが提供するアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)用の施設であるとの報道も出ています。

 東京の郊外、特に西部については、大規模なデータセンターが数多く建設されています。東京西部は台地となっており、地盤が良好であることからデータセンターには最適といわれます。また、都内へのアクセスがよいこともビジネス上の利点となっています。

 このところアマゾンは日本でもクラウド・サービスを急ピッチで拡張しています。金融機関など、これまでクラウドで運用することをためらっていた企業も、次々にアマゾンのクラウドにシステムを移管している状況です。今回、火災を起こしたデータセンターがアマゾンのものかは公式には発表されていませんが、もしそうであれば、各社のクラウド移管について、スケジュールの遅延といった問題が発生するかもしれません。

(The Capital Tribune Japan)