イニエスタのバルサ復帰を会長が明らかにした。芸術プレーを見られるにもあと3年?!(写真・アフロ)

FCバルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長が15日(日本時間16日)、クラブ会員の会合である第39回世界会議で、J1のヴィッセル神戸でプレーするアンドレス・イニエスタについて触れ「彼が日本でのリーグの滞在を終えたとき、青色と深紅色のチームに戻す」と宣言した。イニエスタのバルサ復帰を約束したのだ。スペインのテレビ局「RTVE」「カデナ・セール」など複数の海外メディアが報じたもの。

 イニエスタは、現在34歳になるが、神戸とは、3年の複数年契約を結んでいると見られている。3年後となると37歳。現役での復帰なのか、それともフロント、或いは、指導者としての復帰になるのかが、興味深いところだが、バルトメウ会長は、「彼は、選手としてのステージを終えたが、別の任務(選手ではないという意味)をするためにチームに戻る。彼はいくつかのチームの課題の解消を実現してくれることになるだろう。それについては彼とすでに話をしている。イニエスタの賞賛と認知度は私たちだけのものではなく、 サッカーの世界全体のものだ」とも話した。現役としてではなく、引退後に、フロント職或いは、監督、コーチとしてのバルセロナ復帰が模索されているようである。イニエスタは、バルサに22年間在籍してきたクラブの顔。スペイン代表などでも活躍してきた、その実績もさることながら、経験と人格、卓越したサッカー理論をチームに還元してもらいたいと考えているようである。

 そのイニエスタは、この日、首位のサンフレッチェ広島をノエビアスタジアム神戸に迎えた重要な試合に先発出場、2試合連続となるゴールを記録した。前半17分、FWルーカス・ポドルスキからのパスをペナルティーエリアの左手前で受けると、相手DF2人のマークをフェイントでかわして中央へ。そのまま1人でボールを操り右足で豪快なミドルシュートをゴール左へ決めた。ワールドクラスの同点ゴールだ。試合は、そのままドローに終わったが、試合後、「得点を決められたことは喜んでいるが、勝ち点3を取れなかったのは残念だ」と、表情を少し曇らせた

 だが、海外メディアは、すぐさま、このスーパー・ゴールを報じた。
スペインの「マルカ紙」は「イニエスタ、スタンフォード・ブリッジで決めたあのゴールを日本で再現」との見出しとともに一連のプレーを4枚の写真で紹介した。
「アス紙」は「イニエスタのス-パー・プレーが日本にやって来た。見よ、彼のスーパー・ゴールを」と、日本語の実況、解説の入った動画を、そのまま掲載。「先週、素晴らしいゴールを決めたイニエスタは、続いて痛烈な一発で敵を破壊した」 と説明した。

 ウェブサイト「OKディアリオ」は「イニエスタはプレーの質を落としていない。Jリーグのトップを走るサンフレッチェとの一戦で、本物のゴールを決めた。GK林が守るゴールに蹴り込んだ一撃は、スタンドを埋め尽くしたファンを驚かせた。“イニエスタソ(スーパー・イニエスタ)”という独自ブランドのビデオ・ライブラリーに新たなゴールが加わった」と紹介。こちらも動画を掲載しているが、「ポドルスキ、イニエスタ、イニエスタ、イニエスター!!!!!」と選手名を連呼するだけのいかにもラテン的な実況つきのものだった。

「イニエスタの日本での講座」との見出しを掲げたのはアルゼンチンの「オレ紙」だ。
 またペルーのウェブサイト「デポル・コム」は、イニエスタのゴールシーンを伝えるYouTubeの視聴回数がみるみるうちに増えていることを「ウイルスのようだ」と紹介。
「我々は、YouTubeでビッグ・ゴール、素晴らしいアシスト、様々な豪華なプレーを見てきた。しかし今、これらの舞台において傑出しているのは、再び決めたイニエスタのJリーグでのゴールだ。彼は日本のサッカーを大いに盛り上げている」と説明した。
 イニエスタの次戦は19日、初めてのアウェーゲームとなる湘南ベルマーレ戦。3年後のバルセロナ復帰を約束されたイニエスタは、ひょっとすれば、現役続行するのでは?と思わせるほどの存在感である。