[イメージ写真]7月の猛暑は気象庁が「災害レベル」とまで表現した(Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

 今年の夏は、7月の月平均気温が東日本で平年より2.8度、西日本で1.6度上回り、気象庁が「異常気象」と表現するほどの猛暑に見舞われている。こうした中、コンビニでは氷菓や清涼飲料水といった涼しさが得られる商品に加え、少し意外な商品も売れているという。

【図】猛暑の7月、気象庁「異常気象だった」 西日本豪雨も

●ファミリーマート

[写真]梅干し入りおにぎり(画像提供:ファミリーマート)

 ファミリーマートでは7月、定番のカフェフラッペをはじめとしたフラッペシリーズや、お茶やスポーツドリンクなどを凍らせた冷凍ペットボトル飲料を含む冷たい飲食品のほか、梅干しの売り上げが前年同月比で約2倍、梅干し入りのおにぎりも約30%増と梅関連の商品もよく売れた。もともと塩辛さと酸っぱさをあわせ持つこれら商品は、夏場によく売れていたが、広報担当者は「テレビ番組などで、熱中症対策や塩分補給の重要性を喚起する機会が多かったことも、販売増につながったと考えている」と語る。

●ローソン

[写真]いなり寿司(画像提供:ローソン)

 ローソンで販売が好調なのは「いなり寿司」。特に、岐阜県多治見市や美濃市で40度超の気温を記録した7月16日の週(16日~22日)の売上高は、前年同期比で約7割増となった。同社広報部は「いなり寿司の売上高がこの時期にこれほど伸びるのは、なかなかありません」と驚きの声。さっぱりとした酢飯の風味が来店客に支持されたほか、3個入りだと量が多いという利用客の声を受け、2個入りの商品もラインナップに加えたのも効果があったと見ている。

●セブンイレブン

[写真]蒙古タンメン中本のカップ麺(画像提供:セブンイレブン)

 これらさっぱり系商品とは対象的に、セブンイレブンでは、激辛のカップ麺「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」が、前年同月比約20%増と売り上げを伸ばした。このカップ麺は、東京都板橋区に本店がある人気店「蒙古タンメン中本」の味を再現した商品。セブンイレブンの親会社であるセブン&アイ・ホールディングスの広報センターによると、夏場は通常、カップ麺の中でも熱いスープとともに食べる「汁あり商品」よりも、焼きそばなど「汁なし商品」の販売が伸びる傾向にあるという。ただ記録的な猛暑にもかかわらず、この激辛の「汁あり商品」が売れている理由は「不明」。広報担当者は「個人的には、夏の暑いときに辛いものを食べたいというニーズもあるかもしれない、とも思うが、実際にそうしたニーズの有無は確認できておらず、何とも言いようがない」ともどかしげに話した。

(取材・文:具志堅浩二)