工藤監督が率いるソフトバンクの逆襲は可能なのか?

ソフトバンクが再び首位・西武とのゲーム差を「5」に縮めた。1日はソフトバンクが仙台で延長戦の末、4-3で楽天を振り切り、西武は大阪でオリックスを相手にブルペン陣が崩壊、7点のリードを守れず、中島宏之のサヨナラ3ランの前に敗れてゲーム差は「5」となった。
 ソフトバンクは、仙台育英高出身で両親が見にきていたという上林誠知が3-3の同点でむかえた延長10回に松井裕樹から勝ち越しの18号ソロを放つと、その裏に工藤監督は、中継ぎ待機させていた“秘密兵器”の武田翔太をマウンドへ送った。二死から今江年晶に内野安打を打たれたが、銀次をショートゴロに打ち取ってプロ7年目にして初セーブをマークした。
 武田は球宴前の6月29日のロッテ戦でプロ入り初めて中継ぎを経験、その後、先発ローテーに戻ったが、東浜巨、松本裕樹、大竹耕太郎、ミランダらが出てきて先発のやりくりに目星がついたため、今週から再び疲労が蓄積しているブルペン強化のため中継ぎ待機となり、8月29日のロッテ戦で8回に登板して1イニングを無失点に抑え、この日が3試合目となる“スクランブル発進”だった。

 ソフトバンクは8月17日から26日まで破竹の9連勝で西武との直接対決にも3連勝し最大「11.5」あったゲーム差を「5」にまで縮めた。連勝は9で止まったが再び3連勝。ソフトバンクの勢いは止められない流れになってきているが、逆転優勝は可能なのか。

 元千葉ロッテの評論家、里崎智也氏は、「まだ圧倒的に西武が有利です。ただ直接対決が7試合あり、逆転にワンチャンありますよ、という状況でしょう」という見方をしている。

 確かに西武は残り27試合を12勝15敗のペースでいけば80勝の大台に乗る。一方、ソフトバンクが逆転するには、残り30試合を19勝11敗で乗り切る必要ああり、すべてのカードをほぼ2勝1敗のペースでいかねば間に合わない。ただ直接対決が7試合残っていて、うち6試合がメットライフでの試合となっている。

 ソフトバンクの野球に詳しい評論家の池田親興氏も「やっとソフトバンクが優勝争いのテーブルに乗れたという状況。西武の有利は変わらない。ただ西武は、ここから先はプレッシャーがかかってくるし、5割でいいなんて考えていると、あっという間に、そういう数字は変わってくる。いずれにしろ直接対決の7試合がすべてでしょう。敵地で6試合あるが、それがソフトバンクに大きなハンディにはならないと思う」という見解。

 だが、この日“救世主”のミランダが2度、打球を左手、右手首に当て6回途中に降板、中村晃も死球を足元に受けて途中退場した。幸い2人共に骨には異常がなかったようだが、不安要素が増えたことには違いない。

 ではソフトバンクが逆転する条件は何になるのだろうか?