[写真]臨時党大会で気勢を上げる玉木新代表(左から2人目)(つのだよしお/アフロ)

 国民民主党の代表に4日、玉木雄一郎共同代表(49)が選出された。津村啓介元内閣府政務官(46)との一騎打ちとなった代表選は、有効総ポイント数278の7割以上を占める204ポイントを獲得し、玉木氏が圧勝した。昨秋の衆院選以降の民進党の分裂に伴い、紆余曲折を経て今年5月に誕生した国民民主党だが、支持率はゼロ%にあえぐなど来夏の参院選に向けて党勢拡大が急務になっている。臨時党大会での演説や就任会見でも、支持率や存在感アップを模索する姿がみられた。

【中継録画】国民民主党の新代表に玉木氏 臨時党大会後に就任会見

●党勢低迷

 投票前に行われた両候補の決意表明。玉木氏の演説はお詫びから始まった。「党勢は低迷したまま。言い訳はしない。最も責任があるのは共同代表である私だ」

 国民民主党の発足以来、党の支持率は低迷している。津村氏も支持率がゼロ%台に甘んじていることに触れ、「このままの道を行けば国民民主党に未来はない。この党は消滅危惧政党である。この状況を打破したい。支持率を上げたい」と危機感をあらわにした。

 国民民主党の前身である民進党の過去の代表選でも、民主党政権時代に失った支持を踏まえて「国民からの信頼回復」が語られたが、それよりも切迫感は強い。

 玉木氏は「国民民主党には優秀な議員がたくさんいる。実現可能な政策もすでに幾つか提案している。それでも支持率は上がらない。一言で言うと、われわれが何をする政党なのか。国民に伝わっていない」と率直に語った。

●解決路線

 5月から大塚耕平氏とともに共同代表を務めてきた玉木氏は当初、安倍政権に対して、批判一辺倒ではなく解決策を提案するという「対決より解決」路線を取ってきた。

 通常国会で、カジノを含む統合型リゾート(IR)実施法案の採決を容認する代わりに付帯決議を条件にしたのもその1つで、「働き方改革」法案の参院委員会採決では、立憲民主党などの野党が採決阻止へ委員長解任決議案を出したのに同調しないこともあった。ただなかなか国民の支持にはつながらなかった。

 「自分たちの立ち位置について悩み続けてきたことも偽らざる事実」と演説で吐露した玉木氏は「代表選を機に何を目指す政党なのかまっすぐ国民に伝えていくことが大事。党の原点となる1つの言葉を伝えたい。それは改革だ」と声を張り上げた。