和風と洋風の様式が混ざった建物にバラが映える

 鎌倉ゆかりの文学資料を収集・展示する鎌倉文学館(鎌倉市長谷)のバラ園が見頃を迎えている。

 鎌倉文学館は、加賀百万石藩主前田利家の系譜である旧前田侯爵家の別邸として1890年頃に建てられ、現在の姿は1936年に完成。和洋折衷の独特なデザインで、2階からは海が臨める。

トゲがなく黄色い「鎌倉」

 バラ園には現在約200種類250株が植えられ、赤やピンク、白、黄色など色とりどりの花が楽しめる。中には市の名前を冠した「鎌倉」や「静の舞」「流鏑馬(やぶさめ)」「白秋」「禅」など、鎌倉で作り出された品種もある。薄いピンクから白に小さな花を咲かせる「春の雪」は、三島由紀夫が前田侯爵家別邸時代の鎌倉文学館を取材して書いた小説『春の雪』にちなんで名付けられた。

左が「静の舞Part1」、右が「静の舞Part2」

 秋のバラは春と違って見頃を調節できるため、11月も花が咲くように計画しているが、ピークは10月中だという。

 同館では11月20日まで「鎌倉文学館フェスティバル2016」と題し、ジャズコンサートや朗読ワークショップなどさまざまなイベントを開催。庭園では11月26日までの土曜・日曜・祝日(11月13日)にカフェを特設し、オリジナルブレンドのコーヒーを提供する。特別展「ビブリア古書堂の事件手帖」は12月11日まで。開館時間は9時〜16時30分(入館は30分前まで)。

(齊藤真菜)