生きて生きて50芸年、大道芸人の宿命

 話は尽きず、2時間近く続いた。別れ際、近藤さんはギリヤーク尼ヶ崎への言葉を手渡した。

50周年ではなく、50芸年と書かれた色紙 (c)紀あさ

 自身も俳優歴50年を超える近藤正臣さんが言う「特異な存在」、87歳の黒田オサムさんが「拝みたくなる」、友部正人さんが「本当の大道芸人」、そして世にいう「最後の大道芸人」。これらの言葉への返歌のように、ギリヤークが語ったことがある。

 「やっぱり明るい気持ちを持った方がいいね。生きていくのは、大変なことの方が多くて辛かったけど、その時その時に、生きていくのが楽しくなるように希望を持っていたんじゃないかな。暗い気持ちの時ほど、人に、人間だけでなく、生けとし生ける物に夢を与える。大道芸人はそういうとても大事な役目を宿命的に与えられている。それに選ばれたんだから」

 「街頭で踊ってきて、いい人たちと巡り会えた」というギリヤーク。これからも生きて、踊って、街かどで巡り会う。

<公演情報>
2018年8月19日(日) 函館 50周年記念・米寿誕生日函館公演
2018年8月26日(日) 札幌 米寿50周年記念札幌公演
2018年10月8日(祝) 新宿 米寿50周年公演
時間など詳細はギリヤーク尼ヶ崎Facebookファンページに掲載

(紀あさ)

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