兵庫県のコミュニティFMラジオ局で神社の宮司や寺の住職、キリスト教の牧師が30分のトークを繰り広げる番組が話題となっている。番組名は「8時だヨ!神さま仏さま」と、いかにもそれらしいもの。いったいどのような内容の番組で、なぜこのような番組を放送しているのか? 収録中のスタジオを突撃してみた。

【動画】「8時だヨ!神さま仏さま」収録中のスタジオを直撃

番組コンセプトは「神様、仏様に親しんでもらうこと」

[写真]「8時だヨ!神さま仏さま」の番組コンセプトは「神様、仏様に親しんでもらうこと」

 ある収録日の夜、兵庫県尼崎市の「FMaiai」スタジオに、貴布禰(きふね)神社の江田政亮宮司(45)、浄元寺の宏林晃信住職(45)。そして、関西学院中学部の宗教主事、福島旭教諭(51)が正装で現れた。あまり目にしない光景だけに、これだけを見ていると、なにか宗教を超えた討論番組が始まるのか? または厳かな行事が始まるのか? と勝手に想像してしまう。

 しかし、収録開始と同時に「8時だヨ~!」「神さま仏さま~」という、初めて聴いても、なんとなく身近に思えるタイトルコールが響きわたると、スタジオ内の雰囲気は一変してにぎやかに。そして、3年前に番組のヘビーリスナーからアシスタントに昇格したという谷口雅美さんとゲストが加わり、笑顔が絶えない30分のトークショーがはじまる。

 この番組は、寺社めぐりや仏像見物に行列ができ、宗教本のヒット、神社やお寺がちょっとしたブームになるなどしていることから、神様、仏様に親しんでもらうということをコンセプトに放送し、その放送回数は200回を超えたところだ。しかし、違う宗教が一緒になり、なぜこの番組がスタートしたのだろうか?

番組開始のきっかけは「居酒屋トーク」

[写真]江田宮司(右)と牧師の福島教諭

 「番組開始のきっかけは居酒屋でのトークなんですよ」と語るのは江田さん。元々、宏林さんとは友人で、居酒屋で同席していた若狭健作さん(地域環境計画研究所共同代表)が江田さん、宏林さんの話しを聞いていて「2人のトークはおもしろい。これを1人で聞くのはもったいない」と考え、同局へ番組企画を持ち込み、放送スタートへとつながったという。

 元スポーツ紙記者の江田さんと、動画配信サイトやテレビで「お坊さんがゆく!」というコーナーのレポーターを担当する宏林さんの軽快なトーク、そしてリスナーからの相談に応じるという形は好評を得た。そして、後に一度ゲストで出演した福島さんが番組に参加。宏林さんは「福島さんに入ってもらってバランスが取れるようになった。江田さんとやってる時は話が楽しすぎて、お互いに相づちが打てなかったんで(笑)」

 「宗教の違いもあり、話しが難しいのでは?」との問いには江田さんらは「ほんとトークを楽しむ番組で、宗教を戦い合わせることもないし(笑)。そうですねえ、宗教の違いを比べて楽しむ感じですかね」と声をそろえる。現在は、ゲストを迎えてトークを繰り広げるのが基本的なスタイルになっている。

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