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 今月初め、スタイリッシュな靴磨き専門店「THE WAY THINGS GO(ザウェイシングスゴー)」が大阪市中央区の登録有形文化財指定建物「船場ビルディング」内にオープンした。店内にはカウンターが設けられ、まるでお洒落なBARのような造りに。カウンター式の靴磨き店は関西初登場で、代表を務める靴磨き職人の石見豪さん(33)は靴磨きに使うアイテムにもこだわり、スーツ姿で接客する。「カウンター式のショップはすでに東京にあります。関西でも靴磨きの文化を広めていきたい」というのが目標だ。

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代表は元サラリーマン、なぜ靴磨き職人に

[写真]靴磨き職人の石見豪さん

 「船場ビルディング」は、大正14年に竣工。ほぼ竣工時の姿のまま現存する珍しいビルで、登録有形文化財指定建物になっている。そんな洗練されたレトロビルの中にオープンした店舗は、アートギャラリーのような雰囲気が漂い、カウンター越しに会話を楽しみながら靴磨きサービスを体験できるという趣向だ。

 プロの靴磨き職人になって3年ほど、2万足の靴を磨いてきた実績を持つ石見さんは、以前はサラリーマンだった。いったいなぜ、靴磨き職人になったのか。

 石見さんは、大阪出身。高校を卒業後、リクルートなどで営業職を10年やってきたが、やがて転機が訪れた。

 「もともと洋服や靴が好きだった。営業ではなく、自分が本当にのめり込むものをやってみようと思った。それで靴磨きの職人になろうと考えました。スタイリッシュな靴磨きの第一人者である長谷川さんと出会い、自分の目指すべき方向がはっきりした。関西でも靴磨きを通して身だしなみの提案などやっていけたらと思います。それと、靴磨きの文化を広めていきたい」

スタイリッシュ靴磨き考案者も応援

[写真]カウンター式の靴磨き店を日本で初めて考案した長谷川裕也さん(右)

 1日のお披露目のレセプションには、その長谷川裕也さん(32)も駆けつけた。彼はカウンター式のスタイリッシュな靴磨き店を日本で初めて考案し、東京・青山で「Brift H(ブリフトアッシュ)」を経営しており、同店は有名ファッション誌にも度々登場する人気靴磨き店となっている。いわば業界の先駆者だ。

 そんな長谷川さんにも、話を聞いてみた。

 「僕はずっと路上で靴磨きをやっていたんですが、バーテンダーがお酒をふるまうような、カウンタースタイルのショップを考案しました。日本で初めてだった。それ以前は路上で革ジャンを着てやってたんです。20歳そこそこでしたが、その時、お客さんのアドバイスもあってスタンディングの靴磨きをオープンさせたわけです。実はその前に百貨店の依頼で、スーツを着てパフォーマンスをやったら、受けがよかったんです。路上ではできないし、東京の青山でカッコいいものをやりたかった。それで24歳の時に店を開いた。8年目になります」