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 大阪市住之江区の安立(あんりゅう)商店街で26日、各店が格安商品を一斉に提供するイベント「100円商店街」が初めて開催される。安立は一寸法師ゆかりの町で、老舗商店街に新風が吹き抜ける。開催準備に追われる商店街を訪ねた。

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商店街の8割の店舗が参加

[写真]真新しい「100円商店街」ののぼりを掲げる奥田優安立本通商店街振興組合理事長

 安立商店街は大阪と和歌山を結ぶ旧紀州街道に面し、ふたつの商店街で構成されている。商店街南側の安立本通商店街振興組合と、北側の安立中央商店街振興組合だ。昭和30年代、堺市方面から阪堺電車で買い物客が殺到するなど、大阪市南部を代表する繁盛商店街だった。

 「100円商店街」には40店舗と協賛2店舗の計42店舗が参加。ふたつの商店街の加盟店舗が約50店舗だから、参加率は8割と高い。安立本通商店街振興組合の奥田優理事長は、真新しい「100円商店街」ののぼりを組み立てながら、「お客さんに喜んでもらえることなら、何でもやってみようと各店に呼びかけました」と、振り返る。

 一部の優良企業が好決算にわき、百貨店で高額商品の売れ行きが伸びているとの報道が伝わる半面、地域商店街の主要顧客である庶民の財布のひもはなかなかゆるまない。そうした逆境と向き合う店主たちの商人魂が、「100円商店街」結集率8割の高さにつながったようだ。

のぼりを新調し各店舗で準備が進む

[写真]「安立の歴史文化にふれてほしい」と話す吉田正夫安立中央商店街振興組合理事。持っているのは自店で企画するくじ引きの賞品電気ケトル

 100円で提供される商品・サービスは、信州産キャベツ1玉、焼きそば、友禅ちりめん風呂敷に、お菓子つかみ取り、100秒マッサージなど、さまざま。近くを走る阪堺電車のグッズ販売や金魚すくいも、協賛店が手掛ける。

 安立中央商店街振興組合で「100円商店街」活動の推進役を務める吉田正夫理事は、日用雑貨店を営む。顧客に100円で三角くじを引いてもらい、豪華賞品などをプレゼントする方式で「100円商店街」に臨む。

 三角くじは折り紙で手作りし、もれなく当たる参加賞の景品を自身で仕入れるなど、自主自前の精神で汗を流す。最高のダイヤモンド賞には、必要な分だけ瞬時にお湯を沸かせるため、女性たちに人気の高いティファールの電気ケトルを用意するなど、消費トレンドにも気を配る。

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