[写真]大阪経済大学経営学部第2部の授業風景

 イルミネーションが輝く夜のキャンパス。華やぎを楽しみながらも、学生たちが教室に急ぐ。大阪市東淀川区にある大阪経済大学の経営学部第2部は、関西圏の私大で唯一残る夜間学部だ。他大学の夜間学部撤退が相次ぐ中、来年度から入学定員を増員し、新たな時代の要請に応えようとしている。夜間教育で何が起きているのか。学びの場を訪ねた。

大阪市内で唯一の夜間学部

 2015年度までの経営学部第2部の入学定員は1学年90名。学生たちは選択科目に応じて、東淀川区の大隅キャンパスと中央区の北浜キャンパスで学んでいる。どちらも地下鉄などの交通アクセスに恵まれ、仕事を終えてからも通学しやすい。

 文部科学省の学校基本調査によると、全国の国公私立大学の夜間学部に通う学生は1996年度で、12万4617人だった。その後、少子化や勤労学生の減少などを理由に、夜間学部が相次いで廃止されていく。夜間教育の場がなくなることで、夜間学部で学ぶ学生も減少。2015年度は2万1485人と、19年間で約17%まで減少した。

 現在、夜間学部の学生募集を実施している大学(フレックス制を除く)は、全国で14大学。関西圏に限定すると、大経大、大阪教育大学、神戸市立外国語大学の3大学だけ。大経大経営学部第2部は関西圏の私立大学で唯一の夜間学部となっている。

来年度入学定員を90人から110人へ増員

[写真]熱心にメモを取る学生

 経営学部第2部の入学定員90人に対し、11年度から5年間の志願者数は、318人、243人、336人、360人、451人。全学的に志願者数が落ち込んだ12年度を除くと、増加傾向にあり、15年度の競争率は5倍に達した。

 こうした手応えを踏まえ、大経大では夜間教育の再検証を実施。経営学部学部長補佐を務める四條北斗講師は「奨学金やアルバイトの給料を学費に当てながら、経済的に自立して学びたいという若者が多い。社会人学生の学び直しのニーズも高い」と指摘。「働きながら学べる夜間教育の機会を拡充することは、教育機関としての社会的使命であると判断し、入学定員の増員を決定しました」と話す。

 来年度から経営学部第2部の定員を90人から110人に増員。併せて「経営コース」「ビジネス法」コースに加えて、「サービス・マネジメントコース」を新設する。

 さらにクォーター(4学期)制を導入し、学びたい科目を集中的に受講できるなど、仕事と両立しやすい教育環境の醸成を図る。働く学生たちが互いの職場体験などを共有し合う社会人学生ゼミも、実践的で関心を集めそうだ。

 学費に関しては、15年度の初年度学費等納付金で、経営学部第1部の117万円3000円に対し、同第2部は61万3000円と、約52%に抑えられている。