神戸市は1日、同市の公式ホームページをリニューアルした。中央には大きな検索窓が配置され、背景は広がる青空と海の画像が表示されている。自治体のホームページとしては、これまでにない斬新なデザインで、どういった理由があったのか。担当者に話を聞いた。

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これまでの利用者・半分以上がサイト内検索

[写真]1日からリニューアルした神戸市役所の公式サイト。中央上に検索窓、青空に海という神戸の風景が画面いっぱいに広がる

 「これまでのアクセスは、ほとんどが検索をされている人が多かったんです」と語るのは、広報メディア企画担当課長の南部法行さん(44)。1日の同サイトアクセス数はトップページだけで平均2万2千。担当者らが、これまでの利用者がなにをみているかを細かく解析すると、その半分以上が「サイト内検索」を利用していたという。

 「皆さんインターネットに慣れてきておられるので、自分の文字で検索というのが主流になってきたと思う」と南部さん。その「検索」を逆手に取り、特化していこうと決めたという。

 そして、検索窓の下には「市バス」「地下鉄」「区役所」「市立図書館」「神戸港」という、これまでサイト内で検索が多かったワード5つを配置するなどの配慮もみられる。これは今後様子をみて、常に並べ替えを行うという。

市民撮った投稿写真も画面いっぱい背景に

[写真]神戸市役所の旧トップページ(神戸市役所提供)

 だが、検索に特化するとはいえ、公式サイトのトップページに検索窓だけでは味気ない。そこで、南部さんらをはじめ、広報の若手メンバーを中心にデザイン案を話し合い、背景いっぱいに神戸の風景写真を載せることを決めた。

 この背景に掲載されている写真は「今の神戸」を伝えることをテーマとしており、周期はまだ未定だが、常に新しい写真を掲載していく予定だという。また、トップページ左下のアイコンで背景画面を神戸の風景写真やイベント告知などで選べる形にするなども工夫も凝らした。

 その写真の中には市民が撮影したものもあるが、これは同市のフェイスブックで市民らから投稿を募集している「心に残る神戸の風景」から転載したもの。この企画は元々行われているが、リニューアルで注目をあびたており、背景に写真が大きく載るということで、今後も市民の楽しみが増えそうだ。

神戸も埋もれないよう挑戦していかなければ

[写真]リニューアルしたトップページはワンクリックで検索窓を表示させないことも可能。背景写真は左下のアイコンから選ぶことができ、中には動画もあった(神戸市公式サイトから)

 今後も外国からの観光客にも見やすいよう英語、中国語など7か国8言語のトップページを用意したり、神戸市が発信する様々な動画を集約する動画ポータルページ「KOBEムービーチャンネル」の充実を図っていきたいという。

 「いまは都市間競争と言いますか、どこの都市も『地方創生』をアピールしている」と南部さん。「神戸も埋もれないよう、こうしたアピールを充実し、挑戦していかなければならない。そういう時期にきていますから」と笑顔で意気込みを話していた。