[写真]エネファームtype S 新製品

 世界最高の発電効率・最小サイズを実現──。大阪ガス(本社:大阪市)は24日、家庭用燃料電池「エネファームtype S」を、アイシン精機、京セラ、ノーリツの3社と共同で開発したと発表した。機器仕様の大幅な見直しで現行品よりも25万円のコストダウンに成功。発電した電気のうち、余剰電力の買い取りを国内で初めて実施する。また、発電見守りサービスや電気代予測ができる省エネナビゲーション。外出先からお風呂のお湯はりなどができる遠隔操作などのサービスも充実しており、大阪ガスは「お客様の快適な暮らしの実現と環境負荷の低減に貢献したい」としている。

世界最高となる発電効率52%を達成

 「エネファームtype S」は、大阪ガス・アイシン精機・京セラの3社とトヨタ自動車が開発した技術をベースに商品化したもの。新製品は、京セラが電気を発生させる「セルスタック」、アイシン精機がセルスタックを組み込んだ燃料電池ユニット(発電ユニット)、ノーリツが発電ユニットとセットする熱源機・リモコンをそれぞれ製造し、大阪ガスが4月から販売を始める。

 この製品は、大阪ガスと京セラが開発した「セルスタック耐久性向上技術」を採用。それにより、高い発電効率と耐久性を両立することに成功し、世界最高となる発電効率52%(現行品は46.5%)を達成した。

 発電ユニットには貯湯タンクを内蔵。通常のガス給湯器に接続する仕組みとしたことで、機器本体を世界最小となるサイズにすることができた。これにより、戸建て住宅に比べ設置スペースに制約のあるマンションへ設置が容易となった。また、現在使っているガス給湯器をそのまま使いながら、発電ユニットだけを後付けすることも可能なため、これまで以上に多くの利用者増加が期待できる。

 新築マンションへの導入に関しては、同日までに積水ハウス、大和ハウス工業、野村不動産、NIPPO、三菱地所レジデンスや大阪ガス都市開発の自社が供給する6物件・770戸で、この新製品を採用する意向が示されているという。