関西最大カラオケチェーン「ジャンカラ」(TOAI GROUP、本社:京都市中京区)は現在、京阪神を中心に146店舗を展開し、年間の集客数は1800万人以上と言われる。業界では屈指の人気を誇っているが、そのジャンカラが、さらに進化を遂げている。京都の「ジャンカラ河原町本店/スーパージャンカラ河原町店」1階にハワイ生まれのファイヤーローストチキン「マウイマイクス」を西日本に初上陸させるなど、国内外の飲食事業にも進出。また、この他にも温泉リゾートホテル事業「湯快リゾート」、温浴施設(スーパー銭湯)事業など幅広く手掛けており、10年後はグループ全体で「年商1,000億円」を目指すという。そんなグローバル展開の陣頭指揮を執るのが昨年4月に社長に就任したばかりの東原元規氏(36)だ。いったいどんな戦略か。本社を訪ね、新社長に話を伺った。

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創業者が追求した料金の明朗化、価格破壊

[写真]料金の明朗化、価格破壊で規模を拡大=京都市中京区

 TOAI GROUPは、カラオケ事業、温泉リゾートホテル事業、温浴施設(スーパー銭湯)、国内外飲食事業、ベンチャーキャピタル事業、その他にもトランクルーム事業など多岐にわたりビジネスを拡大している。中でも、カラオケ事業「ジャンカラ」は京阪神での認知度はナンバー1と言っても過言ではないだろう。

 26年前の1990年、京都市に1号店が誕生して以降、徐々に店舗数を広げて知名度を上げていった。2003年からは温泉リゾートホテル事業に乗り出し、「日本の温泉を身近にする」というテーマのもと、温泉リゾート施設「湯快リゾート」で成功を収め、今も拡大中だ。現在、西日本の有名温泉地に25館を展開している。

 新社長の東原氏は京都出身。同志社大学法学部卒業後、大手食品メーカーに就職し、その後はアメリカのミシガン大学ロス・ビジネススクールでMBAを取得。外資系の経営コンサルティング会社を経て同社へ。昨年4月に社長に就任した。

 そんな東原社長にカラオケ事業から話を聞いてみた。

 「ビルインのカラオケボックスが出来だした頃、創業者がカラオケに目をつけました。まったく業界との接点はなかったようですけど、その頃は大手チェーンもなかった。弊社が歌い放題、飲み放題を打ち出しました。個人営業店ですでにやっているところがあったのかもしれませんが…。創業者が追求した料金の明朗化、価格破壊がお客様に受け入れられ規模が拡大していきました」

 しかし、同氏が入社するまで、エリア戦略や出店計画はあまり明確ではなかったという。そこで入社後は2大事業であるジャンカラ、湯快リゾートの戦略をひとつひとつ見直していき、既存事業はそのかいあってか、ここ数年着実に成長スピードをあげているようだ。