大阪の名物にしていきたい

 このところマラソン大会が盛況で、各地で特徴的な大会が開催されているが、そんな中、世界初?とされる「たこやき食べ放題」のマラソン大会が13日、万博記念競技場(大阪府吹田市)で行われた。「ABC万博たこやきマラソン2016」だが、関西の味自慢のたこ焼き店が30店も集結。ゴール後はたこ焼きを食べ放題(大会参加者は無料)。何ともユニークだ。朝日放送スポーツ局の担当者は「食べ物とのコラボは初めて。大阪らしくたこ焼き食べ放題ですが、今回は前年より参加者がかなり増えました。大阪の名物イベントにしていきたい」と、意気込みを見せている。

【写真付き】人情たっぷり ランナーも応援も盛り上がった大阪マラソン

歴史あるABC万博マラソンとたこ焼きが合体

[写真]仮装ランナーに大声援。ランナーは前回より増えて参加者1万人に。関係者は「大阪名物イベントにしていきたい」と意気込む

 「ABC万博マラソン」の歴史は古く、1979年が第1回目だった。37年間も続いており、過去の参加者はだいたい6000人~7000人。ところが、今回は増え、定員1万人で、合計9749人となったという(種目は10キロ1部・2部、小中学生1マイル、ファンラン2キロ)。これまで食とのコラボはなく、今回が初の試みだが、一体なぜ、たこ焼きマラソンになったのか。

 イベントの企画・立案、プロデューサーの朝日放送スポーツ局スポーツ事業部の東野裕さんは、こう話す。
「近年、マラソンブームが続いていますが、フルマラソンは、各地で非常に人気が高く、競争率が何倍にもなる大会が珍しくありません。しかし、ハーフマラソン10キロなどをメインにした大会は、近年のイベント数の増加により、ランナーの奪い合いが起きています」

 同マラソンも近年は、参加者を集めるのに苦労しており、そこで、斬新なリニューアルで大会を刷新できないかと考えた東野さん自身も、個人的にマラソンが趣味ということで各地の大会を走った。そんな中、忘れられないのが初のフルマラソンだった。

 「北海道紋別町の『オホーツク国際マラソン』です。1991年に参加しましたが当時は、ゴール地点で、地元で採れたホタテの炭火焼きを“食べ放題”でふるまわれていました。そのホタテの美味しかったこと。ゴールまでの苦しさがホタテの美味しさで一気に報われた気がしました。それが原体験としてあったんです」

 地元の食べ物を盛り込めば、大会が盛り上がるのではないか。そう考えて、たこ焼きとマラソンを合体させたという。

 「自分がいちばん出たい大会のイメージが『たこやきマラソン』だったんですよ。30店舗集めるのも大変でした。でも、この企画を粋に感じて出店して下さったんです。今後は大阪の名物イベントにしていきたいです」(東野さん)

ランナー「一番端から順番に食べた」

[写真]たこ焼き食べ放題という異色のコラボで多くのランナーが参加

 「会津屋」「大阪アメリカ村甲賀流」「くれおーる」「たこ家道頓堀くくる」など、有名店がそろい、さすがに各店とも大忙しの様子だった。

 10キロを走り終えた男性参加者に話を聞くと「せっかくやから、一番端から順番にたこ焼きを食べていきたいですね。走り終えたあとはしんどいけど、ちょっと休憩したら食べられますよ」とうれしそうだった。

[写真]たこ焼きレインボーも登場し大会を盛り上げた

 たこ焼き出店エリアにお笑いのシャンプーハットが登場、特設ステージでは「たこやきレインボー」(大会PR大使)のミニライブも行われた。
(文責/フリーライター・北代靖典)