動画をもっと見る

 脂肪と糖が気になる女性にオススメです──。江崎グリコ(本社・大阪市)は29日、チョコレートカテゴリー初の機能性表示食品の新製品「LIBERA(リベラ)<ミルク>」を発売した。脂肪と糖の吸収を抑える機能が報告されている「難消化性デキストリン」を配合し、脂肪と糖が気になるけどチョコレート好きの人にはオススメだという。そこで、同社本社を訪ね同商品の企画、開発担当者に開発秘話を直撃。担当者は同社の企業理念である「おいしさと健康」を意識して開発を進めており「おいしさにもこだわって作っているので、末永くパートナーとしてご利用頂きたい」と力強く話している。

日本初の機能性表示食品のチョコレート

[写真]チョコレート初の機能性表示食品となった江崎グリコの「LIBERA」

 「LIBERAは日本で初めての機能性表示食品のチョコレートです」と元気に答えてくれたのは、同商品の企画担当で同社マーケティング本部チョコレートマーケティング部の佐野有香さん。機能性表示食品は、2015年4月から食品の表示方法の規制緩和によって生まれた新しいジャンルの食品のことをいう。従来の特定保健用食品、いわゆる「トクホ」が、食品が健康の維持増進に作用する科学的根拠をメーカー自らが臨床試験する必要があったため、新商品を開発するには開発のコストがかかるデメリットがあったという。

 だが、機能性表示食品は、その科学的根拠を過去の研究論文などにもとめることができ、自ら臨床試験をしなくてもよい。すでに発表されている論文などを検証し、その効果が客観的に評価されたらよいため、時間と開発コストが大幅に短縮される。そこで「チョコレート初」の機能性表示食品となったのが、今回のLIBERAだった。

 「初めての機能性表示食品のチョコレートとしてエントリーしたかったので、めちゃめちゃハラハラしました」と佐野さん。そんな佐野さんとともに同商品の開発に携わったのが、同社商品開発研究所のチョコレートグループグループ長の山崎祥史さんだった。山崎さんは入社以降、トクホ食品の開発などに従事しており、佐野さんにとっては百人力のパートナーだった。

 しかし、その山崎さんでさえ「開発でいちばん大変だったのは消費者庁への届出の作業でした」とつぶやいた。機能性表示食品の制度が始まったばかりで、各社が一斉に届出をしたため、行政の対応も間に合わない状態に。さらにやりとりの中で解釈の違いなど、指摘を受け修正をするそのキャッチボールをするだけでも、あっという間に半年の期間が経ったという。そのため「当初の計画より発売がずれましたね」と、山崎さんは苦笑しながら、その苦労を振り返った。