「鉄道遺産」として保存工事を実施

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 JR西日本で2013年から行われている「大阪環状線改造プロジェクト」のため各駅でリニューアル工事などが行われる中、昨年8月に同線寺田町駅(大阪市天王寺区)で古い駅名標が発見され、同社で「鉄道遺産」として保存工事を実施。その駅名標が29日午前、工事を終え公開された。

地元の男性「古きよきもの伝わる」

[写真]利用者が足を止め旧駅名標を見つめる姿が多く見られる=29日正午ごろ、JR寺田町駅で

 同社によると、昨年8月28日に同駅の2番のりば(外回り)ホームの壁面で、塗装作業のため広告看板をはずしたところ、この古い駅名標を発見。壁に直接描かれており、うっすらと(向かって)右から左への横書きの形跡があることから、駅名標自体は戦前に設置されたものとみられ、1932年の同駅開業時のものである可能性があるという。

 同社では「貴重な鉄道遺産」として現地保存することを決め、29日に晴れてお披露目の時を迎えた。お披露目から2時間ほどたった正午すぎの同駅ホームでは、歴史を伝える駅名標を写真に撮る人の姿が多く見られる。

[写真]保存工事で詳しい説明板も設置された=29日正午ごろ、JR寺田町駅で

 近くに住む70代の男性は「説明に『全国的にも珍しい』と書いてるけど、そうしたものが地元にあるのはうれしいね。保存されるということは、これからもずっと古きよきもの伝わっていくと思う。他の駅でも出てきたらスゴイなあ。これからもずっと(駅を)見守るんやろな」と話していた。