京阪電車で立ち飲み。25日までの4日間限定

 電車で立ち飲みカンパーイ──。京阪電車中之島駅の駅構内に22日夕、レトロ感あふれる「中之島ホーム酒屋」がお目見えし、仕事帰りのビジネスパーソンらがグラスを傾けた。停車した電車とホームが酒場に変身したもので、中之島エリアの活性化や魅力発信の一環。25日までの4日間限定の酒場だ。

立ち呑みカウンターでカンパイ

[写真]多くの入場者でにぎわう「中之島ホーム酒場」=大阪市北区の京阪中之島駅で

 京阪中之島駅。老舗高級ホテルや国際会議場の最寄り駅として、多くのビジネスエリートたちが利用しているが、この日はおでんの香ばしいにおいが漂い、庶民的な雰囲気で盛り上がった。

酒場のテーマは「ノスタルジー」。通常は営業運転に使用している2200系車両と3番線ホームを、特設酒場に設定。立ち呑みやテーブル席、ちゃぶ台、ろばた席など、車両ごとに雰囲気を変えながら、総じて懐かしい昭和の酒場の演出が凝らされた。

 京阪沿線の京都・伏見の地酒や、大津線で話題を呼ぶ「おでんde電車」のおでん、中之島エリア人気店のメニューなどが登場。インスタントラーメン専門店による全国の珍しいカップラーメンなどが、昭和ムードを盛り上げた。

京阪電車「中之島に関心持ってください」

[写真]車内も酒場となり、にぎやかな声が響きわたる=22日午後6時ごろ、大阪市北区の中之島駅で

 車両内でちゃぶ台を囲んでいた30、40代の男女4人グルーブは飲み仲間だが、いずれも中之島との縁はさほどないという。

 それでも「電車の中で飲んでみたかった」「つり革にもたれながら飲めるなんて楽しい」「ひらかたパークの古いポスターが懐かしい」「手ごろな料金設定だから、定期開催してほしい」などと、上機嫌で話した。ときおり窓の外を、電車が駆け抜けていく。

 中之島では現在、洗練された水都大阪のイメージを重視しながら最先端の再開発が進むが、酒場のテーマは、むしろ昔を懐古するノスタルジー。中之島の歴史や文化を伝える写真などが展示され、興味深そうに見入る人たちもいた。埋もれかけた歴史や人々の記憶もまちの財産だ。

[写真]電車のドアにのれんとメニュー。お手ごろ価格で飲みやすい=22日午後6時すぎ、大阪市北区

 京阪電車は「日ごろは中之島駅をご利用いただいていない皆さんにも、中之島に関心を持ってもらいたくて企画した。中之島の歴史文化にふれながら、心地よい酔いで明日への活力を補給してください」と呼び掛けている。

 開催は25日までの4日間で、時間は午後5時から9時半(25日は午後2時から)。詳しくは京阪電車の公式サイトで。
(文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)

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