夏祭で「玉出だいがく」公開

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 大阪市西成区玉出の「生根(いくね)神社」の夏祭が24日、始まり、たくさんの提灯を吊るした「玉出だいがく」が公開された。同神社近くの公園では、中・小のだいがくも奉納され、掛け声をあげながら同園内を練り歩き、多くの参拝者からは拍手と歓声が沸き起こっていた。

高さ20メートル、重さ4トン日本で唯一の「だいがく」

[写真]多くの担ぎ手が「サッセーヨ」と掛け声をあげ、提灯部分を回しながら練り歩いた=24日午後8時ごろ、大阪市西成区で

 同神社によると、この「だいがく」は平安時代に起きた大干ばつの際、地元の農民らが「雨乞い」のために奉納したのが始まりとされるという。

 昔は南大阪各地に点在していたが、太平洋戦争の空襲の際に大半が焼失するなどしたため、現存するのは、同戦争の際に他県に疎開して無事だった、この「玉出だいがく」だけとなるという。高さ20メートル、重さ4トンの大きさで、1972年に府指定有形文化財民俗資料第1号を受けている。

太鼓の音とともに回る「玉出だいがく」

[写真]日本で唯一の「だいがく」は高さ15メートル、重さ4トン。平安時代に雨乞いのために奉納されたもの=24日午後7時すぎ、大阪市西成区で

 同日は、頑丈な台に太い心棒を固定し、ご神灯などで帆船の帆のように仕立てた「玉出だいがく」が同神社境内に設置。提灯を吊るした部分が太鼓の音とともに回ると、多くの拍手が沸き起こっていた。また、ラジオパーソナリティの浜村淳さんが、参拝者に福笹を渡す姿も見られた。

 また、近所の公園の広場では、中・小2基のだいがくが設置され、こちらは男性や女性が担いで「サッセーヨ」と掛け声をあげながら園内を練り歩いた。同祭は、あす25日まで行われる。詳しくは生根神社(06・6659・2821)まで。
(文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)

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