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 みて、きいて、物流を体験──。中学生に「物流」という仕事を知ってもらい、将来の進路の参考にしてもらおうと近畿運輸局は25日、大阪市住之江区南港のフェリーターミナルなどで物流体験の出前授業を行い、学生らが実際の現場での作業を間近で見学した。物流の出前授業は初開催ということで、同局の担当者は「物流の仕事を将来の進路の選択肢のひとつに考えてもらえれば」と話していた。

 同局によると、少子化に伴い物流業界では若年労働者が減少。高齢化が進んでいるという現状から深刻な労働力不足が懸念されているという。また、物流という仕事に普段接する機会がないことから、実際の現場を見てもらい、これらの仕事の魅力を感じてもらおうと企画したという。

 今回、この見学に参加したのは豊中市立第7中学校の生徒120人。体験は2日間の予定で実施され、初日となった24日には、同校で同局職員が物流の基本を説明。大阪府内の運送会社社長の講演や、校庭でのトラック展示などを行った。

[写真]操舵室で船員の説明を聞く生徒ら。右下はフェリーさんふらわあ=25日午前、大阪市住之江区で

 そして、25日は「フェリーさんふらわあ」と「佐川急便大阪湾岸センター」が協力。午前中には同フェリーにバスで乗り込み、船内をじっくり見学。大阪~大分県別府を運行するフェリーの操舵室にも入り、機材を目の前にしながら、船員の説明を聞いた。

 午後には同センターを見学。貨物運送の中継基地である物流センターの荷物の仕分けを行うところを目の前で見学した。

 今回のイベントに、同局交通政策部環境・物流課長の足利剛さんは「海に囲まれている日本が輸出・輸入で物の流れで恩恵を受けている、毎日の生活との関係をお話しさせてもらいました。大半の生徒さんはフェリーで旅行されたことがないということで。車のデッキなど船内をみてもらって親近感を持ってもらえたらと」と話した。

 また「物流業界は人手不足のため、船員さんやトラックの運転手さんになることを、ひとつの選択肢にしてもらったらうれしいですね」と続け、生徒らが興味深く見学する様子を目を細め眺めていた。

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