「ワダツミの木」などのヒット曲で知られる歌手の元ちとせが5日、和歌山県那智勝浦町の熊野那智大社で単独ライブ「世界遺産『高野・熊野夢舞台』コンサート2016」を行い、集まった多くのファンを前に熱唱を繰り広げた。

「熊野那智大社」の特設会場に300人のファン

[写真]単独ライブ「世界遺産『高野・熊野夢舞台』コンサート2016」を行う元ちとせ(中央)=5日夜、熊野那智大社で

 和歌山県によると、雄大、そして静かで安らかな景観である同所を舞台に野外コンサートを開催しており、これまでにも、島谷ひとみや華原朋美、秋川雅史らのコンサートが熊野那智大社や高野山壇上伽藍などの特設会場で実施されてきた。こうしたことにより「世界遺産『高野・熊野』」の地域の持つ幽玄な魅力を広く知ってもらいたいという。

 そして、今回は2017年に遷座1700年という大きな節目を迎える熊野三山「熊野那智大社」の特設会場で、元ちとせを迎えてのコンサート実施に至った。

 元ちとせは、鹿児島県の奄美大島出身。小学生の時から三味線や島唄を習い、高校3年生の時に奄美民謡大賞を史上最年少で受賞。2002年にメジャーデビューシングル「ワダツミの木」が爆発的大ヒットを記録。以降の曲も、Nテレビアニメのテーマソングや各地のキャンペーンソングで起用されるなどの活躍ぶりをみせている。

 また、これまでには奄美大島や姫路城、池上本門寺、出雲大社でのライブパフォーマンスも経験しており、故郷に生活拠点を置きながら精力的な活動を行っている。

 そんな元ちとせは、開催前から「熊野那智大社という素晴らしい場所で歌を届けられる機会を頂きまして、心から感謝しております。その場その場で感じるパワーで、その日の歌が変わって行くのを自分自身が一番わかっています!今回、どれだけ大きなパワーを感じて、歌を届けられるのだろうかと今からワクワクしております」と強い意気込みを見せており、今回の本番に臨んだ。

 会場には300人ものファンが駆けつけ、元は洋楽メドレーやNHK連続テレビ小説『まんてん』の主題歌だった「この街」、そして「ワダツミの木」を熱唱し会場の盛り上がりが最高潮に。アンコールも起こり「君の名前を呼ぶ」「おやすみ」の2曲が、世界遺産「高野・熊野夢舞台」に響き渡った。