模擬国連世界大会、神戸で日本初開催──。世界各国の学生が集まり、経済問題や防災問題を話し合うなどする「模擬国連世界大会」が20日から神戸市西区の神戸市外国語大学などで開かれており、23日には同大学で開会式や委員会討議が開かれた。期間は26日まで。

【拡大写真】会議ではどのような討議をするかについての議論が繰り広げられた

国政連合の会議をシミュレーションする教育活動

[写真]日本初開催の模擬国連世界大会が神戸市外国語大学などで学生らの手で行われている。右下は学生事務総長の谷幸穂さん=23日午後、神戸市外国語大学大ホールで

 同大などによると、この「模擬国連」は、国政連合の会議をシミュレーションする教育活動で、参加者は担当国の外交官としてその国の利害を代弁し交渉、議論を重ね合意形成を図るという。

 また、この大会は、世界各地で行われている模擬国連活動の中では最大規模。主催団体はNCCA(National Collegiate Conference Association・全米学生会議連盟)で、国連総会議場を使うなど、国連の全面的な支援を受けている。これまで、春にはニューヨークで5000人規模の大会を、秋は世界各地の大学をホスト校として、開催しているという。

 そこで、今回は神戸市外国語大学ホスト校となって開催されることとなり、23日の開会式には11か国330人の学生が同大に集結した。同大会は日本では初開催となり、谷さんら同大の学生らが中心となって運営に奮闘している。すでに20日から始まっており、初日は同市中央区の人と防災未来センターなどを見学。広島県や京都府の視察なども行われている。

ここに集う私たちが未来の世界のリーダーになっていく

 開会式は、同大の大ホールで開催されたが、会場はほぼ満席状態に。式前のアトラクションとして、創作和楽器グループ「独楽(こま)」の演奏が行われ、迫力のある太古や三味線、琴といった和の響きが会場中に響き渡ると、世界各地から集まった学生らはその演奏をじっと聴き、演奏終了後はわれんばかりの拍手が沸き起こった。

 式は英語で行われ、全米学生会議連盟のマイケル・イートン事務局長や久元喜造神戸市長らがあいさつ。今大会の学生事務局長で、同大国際関係学科4年の谷幸穂さんも英語であいさつ。

 「この大会は若い世代が世界を率いていく力を身につける場所。ここに集う私たちが未来の世界のリーダーになっていくのです。これらはすべて、このグローバリゼーション社会において非常に重要な要素であり、平和で安定した社会の礎を築くうえで必要不可欠です」などと述べた。

 また、同大がホスト校として選ばれたことについても「今年は(神戸市外国語大学)70周年で日本の国連加盟60周年を祝う特別な1年です」と続けた。