JR西日本が準備を進めている、豪華寝台列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」(以下「瑞風」)。先月末には、デビュー日を2017年6月17日に決定したことや、全5コースの旅行代金などが発表されました。かつて大阪~札幌間で走っていた、豪華寝台列車の伝統を受け継ぐこの「瑞風」について、改めて見てみましょう。

【拡大写真と動画】トワイライト瑞風 運行デビューは来年6月17日 新たな長距離列車検討も

伝統受け継ぐ豪華寝台列車として計画

[写真]まだベールに包まれている瑞風の先頭車両搬入の様子=8月15日 柳曽文隆撮影

 青函トンネルが開通した翌年の1989年、大阪と札幌を結ぶ「トワイライトエクスプレス」(以下「トワイライト」)が運転を開始しました。

 列車の最後尾に位置し、ベッドのほかソファやシャワーも備えた「スイート」をはじめ、日本海や噴火湾を一望できるサロンカー、本格フランス料理が味わえる食堂車など、当時日本一ともいえる豪華な設備が人気を呼びました。

 「トワイライト」は、車両の老朽化などによって2015年3月に定期運転から引退しましたが、その伝統を受け継ぐ新たな豪華寝台列車として計画されたのが「瑞風」です。

 列車は10両編成で、2016年3月から数両ずつが車両メーカーを出場。12月13日には最後の3両が、大阪府東大阪市の近畿車両から大阪市淀川区の網干総合車両所宮原支所へと搬入されました。

現在は4両編成で試験走行を実施

[画像](左から時計回りに)夜の展望スペース、スイートのベッドルーム、ラウンジカー、食堂車のイメージ画像(JR西日本提供)

 イメージパースによると、車体は「トワイライト」と同様、深緑色に黄色い帯が巻かれていますが、現在は車体の保護を兼ねた濃茶色のラッピングフィルムに覆われており、その姿を確認することはできません。現在は4両編成で試験走行が行なわれており、その姿を目撃した運の良い方もいるのではないでしょうか。

 「瑞風」車両の大きな特徴は、なんといってもその前頭部。「ノスタルジック・モダン」のデザインコンセプト通り、丸いヘッドライトや2階部分の運転席が、どこか懐かしい雰囲気を感じさせます。優雅な曲面で構成され、5本の手すりで囲まれた部分は展望デッキ。最後尾となる側が開放され、乗客は外に出て、自然の風と共に去りゆく景色を楽しめる予定です。続く室内展望スペースには天井まで届く大窓があり、緑あふれる山々や満天の星空の中にいる感覚が味わえます。

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