参拝者が火渡り体験

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 大難は小難に小難は無難に、平穏無事にすごせますように──。大阪府堺市南区にある福徳寺で15日、毎年恒例の「柴燈大護摩祈願祭」が行われた。同祭は住職らが炎の中を進む「火渡り」が行われるほか、参拝客も実際に体験できるということで、さっそく取材班も体験すべく同寺へ足を運んでみた。

【写真特集と別の動画】息をのむ迫力の火渡りに参拝者からは驚きの声があがった

口コミで広がり、東京からの参拝者も

[写真]堺の地に根付き30年という福徳寺の桑原弘海住職=15日、堺市南区で(撮影:柳曽文隆)

 同日の大阪府内は朝から冷え込み、大阪市などでも珍しく最低気温が氷点下に。堺市内でも最低気温が氷点下0.7度を観測するなどしたものの、同祭が始まる午前11時までに寺の敷地にあふれんばかりの地元住民らが集まっていた。

 「私らがここへ来た当初は、本当に少なかったんですが」と振り返るのは、同寺の桑原弘海住職(54)。約30年前にこの地へ来て以来、毎年のように同祭を行ってきた結果「火渡りをして体調が良くなった」「子供の病気が回復した」といった声が聞かれるようになったという。

 そして、「火渡りを体験できる」と少しずつ地元住民らをはじめ口コミで広がり、今では遠方からの参拝者もいるという。実際に同日も東京都から訪れる参拝者もいた。

住職ら背丈ほどの炎の中を手を合わせ突き進む

[写真]炎の中を進む桑原住職=15日、堺市南区で(撮影:柳曽文隆)

 そんな寒さの中、境内では厄除けぜんざいもふるまわれた。桑原住職によると、材料のひとつ小豆の赤色は、敬愛と罪障消滅とを意味するという。つまり、ぜんざいをふるまう、またはふるまわれたりする事は、大勢の力で互いに「厄除け」ができ、より幸福になれるそうだ。

 そして同祭の開始とともに、奈良や京都、栃木から駆けつけた桑原住職の仲間がほら貝を吹いて前進。多くの参拝者が一人ひとりの願い事を添護摩木に託し、燃え上がる炎や住職・行者と一丸となって祈り見守った。

 後に、大人の背丈はあろうかという炎の中を、桑原住職らが手を合わせながらわたる「火渡り」が行われる。住職らは気合の入った声をあげ、手を合わせながら突き進むと、集まった参拝者からは「すごい」「うわぁ」といった様々な驚きの声があがり、拍手もおくられていた。