バレンタインデーにちなみ14日まで開催

 パティシエなどを目指す学生たちが、大阪・ミナミの地下街でお菓子の素材を使って製作していた神社が10日完成し、買い物客らに披露された。甘い香りが漂う中、女性らがさっそくお参りし、恋の成就を祈願していた。バレンタインデーにちなむ恒例行事で、展示は14日まで。

【拡大写真と動画付き】なんばウォークに甘~い香り 学生たちがお菓子神社制作

おなじみのお菓子と丹念な細工で親しみやすい神社に

[写真]お菓子の素材でできた本殿(左)と鳥居。甘い香りが漂う

 お菓子神社は、なんばウォークの広場クジラパークにお目見えした「縁結びなんばワン神社」。大阪調理製菓専門学校の学生36人が、縁結びで有名な京都の地主神社の協力を得て、昨年10月からデザイン、素材調達などの準備を進めてきた。今月8日から3日間、広場で集中的に創作し完成にこぎつけた。

 本殿は高さ2メートル、幅3メートル、奥行き1・8メートル。鳥居も高さ2・7メートル、幅2・7メートルと、見上げる大きさだ。使用した主なお菓子類は、クッキー3400枚、チョコタイル1000枚、マドレーヌ1500個、チョコレート20キロ、バウムクーヘン600枚など。神社全体から甘いにおいが香り立つ。

 学生たちは除幕式に臨んだのち、本殿に参拝。お供え物を奉納して完成を報告し、イベントの成功を祈願。地主神社の境内にある良縁めぐりの3大スポット「恋占いの石」「水かけ地蔵」「撫で大国さん」も、お菓子素材で再現された。

「東京じゃ思いつかない」と感動しきり

[写真]本殿の壁面には丹念な細工が施され優雅さを醸し出す

 学生代表の中山祥吾さんは「これだけ大きなお菓子作品を手掛けられる機会は、めったにないので志願した」という。「メンバーと協議して、本殿の屋根をマドレーヌなどのよく知られたお菓子で構成することで、親しみやすい神社に仕上げられるよう心掛けた」と、創作方針を説明。卒業後はホテルのベーカリー部門へ進んで、憧れだったブーランジュ(パン職人)を目指す。

 本殿や鳥居に近づくと、表面に細工がびっしり施されていることに気づく。リキッド状の素材を絞り出して、繊細な模様を粘り強く丹念に描いた成果だ。女子学生のひとりは「仲間と朝から夕方まで黙々と打ち込みました。担当する場所によっては背伸びをしたり、かがんだまま作業を続けたり。しんどかったけれど、できあがって良かった」と笑顔で振り返る。

[写真]製作した学生らによる除幕式=大阪市中央区なんばウォークのグジラパーク

 「全部お菓子でできてるの?」「すごい!」と、盛り上がっていたのは、千葉からやってきた20代の男女3人グループ。USJに遊びに来て偶然通りがかったそうで、「お菓子の神社を作ろうなんて、東京じゃ、思いつかない」と感動しきりだった。展示は14日まで。詳しくはなんばウォークの公式サイトで。
(文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)

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