「関西起業家・ベンチャーエコシステム構築プロジェクト」事業において、今後3年間のベンチャー支援の取組指針として「アクションプラン」を新たに策定した近畿経済産業局はこのほど、「大阪イノベーションハブ」(大阪市北区)で記者会見を開いた。このアクションプランでは、神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科教授の忽那憲治氏をプロジェクトリーダーに迎え、様々なアクションを実行していくという。会見ではアクションプランの内容や、関西で起業するメリットはあるのかなど質疑応答も行われた。

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ベンチャー企業をどんどん生み出す

[写真]登壇者:(左から)横田智之氏(ナンガ代表取締役社長)、渋谷順氏(スマートバリュー代表取締役社長)、忽那憲治氏(神戸大学大学院教授)、大西逸朗氏(近畿経済産業局 産業部 創業・経営支援課長)、松尾泰貴氏(同、 創業・経営支援課 創業支援係長)

 この日の会見の登壇者は、横田智之氏(ナンガ代表取締役社長)、渋谷順氏(スマートバリュー代表取締役社長)、忽那憲治氏(神戸大学大学院教授、科学技術イノベーション研究科・副研究科長)、大西逸朗氏(近畿経済産業局産業部、創業・経営支援課長)、松尾泰貴氏(同、創業・経営支援課 創業支援係長)の5人だった。

 まず大西課長からアクションプランとは何か、その目的が発表された。「これをやるに至りました経緯といたしまして、ベンチャー企業をどんどん生み出して、日本経済を活気づけるということです」と話し、関西の起業環境整備の加速化を目的に、新たな産業と雇用を生み出すベンチャーを関西一体となって支援する。

 そして「地域で起業家を生み、育てる好循環(エコシステム)の確立」に向け、「関西起業家・ベンチャーエコシステム構築プロジェクト」(通称:NEXT INNOVATION)を本年度から始動したという。

クラウドファンディングを活用したイベントも

 続いてプロジェクトリーダーの忽那教授がアクションプランについての解説を述べた。内容は、基幹事業「NEXT INNOVATION Conference」の開催。モデル事業として、テックベーターの支援コーディネート、若手後継者を対象にした「リノベーター(ベンチャー型事業承継)養成講座」、クラウドファンディングを活用した「ジノベーター(地域課題解決型ベンチャー)発掘イベント」などを試行的に開催していくというもの。

 「この3つについて支援していきたい」とし、「3つのイノベーターというのをターゲットに考えています。テックベーター、リノベーター、ジノベーター、この言葉そのものが重要というわけではありませんが、こう考えるに至ったコンセプトというのは、皆さまもピータードラッカーという名前はご存知だと思いますが、彼が『イノベーションと起業家精神』という本を1985年に出版してます。ドラッカーが75歳の時に書いた、集大成に近い著書でございます」