まもなく開幕する国内最大規模の食イベント「食博覧会・大阪」を運営する食博覧会実行委員会がこのほど、大阪市内で開催直前記者発表会を開き、開催成功へ弾みを付けた。次々回の開催予定が2025年で、誘致に成功した場合は大阪万博と同時開催となるため相乗効果を期待する意見が相次ぎ、早くも万博の前哨戦ムードが漂っていた。食博は、大阪市住之江区のインテックス大阪で、28日から来月7日までの10日間開催される。

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和食文化と祭りをダイナミックに連動

[写真]食博CSRアンバサダーに就任した根木慎志さん(左)と本荘武宏会長

 本荘武宏会長(大阪ガス社長)があいさつし、「世界が注目する和食文化と、日本の伝統文化の象徴である祭りを、連動させてダイナミックに表現したい」と、基本方針を報告。大阪万博誘致の閣議決定を歓迎したうえで、「大阪、日本全体が躍動感で高揚し始めた。食博覧会も来場者に体全体で喜んでもらえる催しにしたい」と、成功へ意欲を示した。

 総事業費の一部を、社会貢献活動の一環としてパラアスリート支援に提供することも報告。奈良県在住で、シドニーパラリンピック男子車椅子バスケットボール日本代表キャプテンの根木慎志さんを、食博CSRアンバサダーに任命した。

 根木さんは「アスリートが世界で戦うには体力強化が欠かせない。私も15キロ体重を増やせと言われ、美味しい料理を食べながら体を鍛えたことを思い出す」と、現役時代の食生活に言及。「パラスポーツを通じて、みんなが健康で元気に輝ける社会を作っていけたら」と、抱負を述べた。食博会場でパラスポーツ体験会などを開いて、来場者との交流促進を目指す。

食博成功が万博誘致につながるか

[写真]開催直前記者発表会に臨む食博覧会実行委員会幹部。中央が本荘武宏会長=大阪市北区のホテル

 食博は1985年から4年に1度のペースで開催。これまで8回開かれ、累計入場者数は480万人あまり。9回目の今年は「日本の祭り・日本の味くらべ」をテーマに、会期半ばには累計入場者500万人達成を見込む。

 次回開催以降、ビッグイベントとの同時開催が続く。2021年は生涯スポーツの国際競技大会ワールドマスターズゲームズ関西、25年は大阪万博だ。どちらも健康がテーマのイベントで、食博との相性もいいため、相乗効果への期待が高まりそうだ。

 インバウンド需要が好調な現在、訪日外国人を含めて、今年の食博がどこまで来場者の支持や共感を呼ぶことができるか。これからの関西イベントの動向を占う「試食会」の役割も担いそうだ。開催は28日から来月7日までの10日間。会場はインテックス大阪で有料、前売り入場券発売中。詳しくは食博覧会実行委員会の公式サイトで。
(文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)