ちょっと趣を異にしたブライダルショーがこのほど、大阪市内で催された。LGBT(性的少数者)をモデルに起用し、ウエディングドレス姿を披露するイベントで、LGBT支援を目的として設立された一般社団法人「LGB.T」(大阪市)が初めて主催したもの。代表理事でトランスジェンダーでもある歌手・モデルの麻倉ケイトは「当事者はもちろん、一般の方々にも広く自然な形で知って頂けたらと思います」と話し、自身がハリウッド映画で女優デビューすることも発表した。

【拡大写真付き】性同一性障害乗り越え 歌手・麻倉ケイトの生き方 初音ミクの衣装写真も

人生最大の夢だった女優デビュー

[写真]ハリウッド女優デビューが決まった麻倉ケイト。「女優になるのは憧れでした」

 性同一性障害の人たちにとって花嫁衣装を着るのは大きな憧れの一つ。代表理事として挨拶に立った麻倉ケイトは、「私自身、LGBTのT、性同一性障害の当事者なんですけど、幼い頃からウエディングドレスを着るという夢は、もう諦めてました。だけど、数年前に花嫁モデルをさせて頂きまして、夢がかなった時にすごく幸せな気持ちになれました。今回は一般社団法人LGB.Tの第1回目として開催することになりました。当事者はもちろんなんですけど、今後は一般の方々にも広く自然な形で知って頂けたらと思います」

 この日は彼女による重大発表も行われた。ハリウッド映画女優デビューが決まったことだ。ロジャー・コーマン監督が製作の指揮を執るパニック映画『ピラニア・イン・ジャパン』のオーディションが今年5月に大阪の会場で行われ、初音ミクのコスプレで挑んで合格、デビューにつながった。クランクインは今秋で2019年全世界同時公開予定だという。

 これについて、「重大発表という形で報告させて頂きます。一部マスコミにはもう出ていますが、ハリウッド女優デビューすることが決定致しました。人生最大の夢であった、小さい頃からずっと憧れていた女優、それもいちばん憧れていた映画です。だからこれからも頑張っていこうと思います。英語の猛特訓をやっています」と話した。

タレント事務所代表「私にもカミングアウトできなかった」

[写真]ブライダルショーではLGBTの3人が花嫁モデルに=大阪市内で

 ブライダルショーでは、奥州幸栄氏(タキシード)、山崎あおいさん(ドレス)、藤本美紀さん(ドレス)、瀬川沙織さん(ドレス)、そして麻倉が出演した。SunKyoコーポレーションの三原京子代表による“髪デコ”のデモンストレーションもあり、瀬川さんがモデルを務めた。

 タレント事務所「レインボーミュージック」(大阪市)の叶ともみ代表は、所属アーティストの麻倉について、こう話している。

 「ケイトがいちばん悩んでいた時にそばにいました。私にもカミングアウトできなくて、出会った当時はまだ学生で男の子だったんですけど、なんか他の子とは違うなと。トランスジェンダーで、今日、会場の中にも何人かいらっしゃいます。生まれた時の身体の性別と心の性別が一致しない方なんです。それはなかなか当人も気づくのが遅く、そういう方がたくさんいます。結婚して子供を産んでいても、やっぱり自分は性同一性障害だとカミングアウトする方もいらっしゃいます。私たちもいろんなところに呼ばれて講演もしていますが、まだまだ理解がないんですね」

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