動画をもっと見る

 地震や津波から身を守るための「大阪880万人訓練」があす5日、大阪府下で一斉に実施される。午前11時、巨大地震が発生したとの想定で、地震発生の一報が館内放送や屋外スピーカーなどで伝えられる。11時3分頃には、大津波警報発表を知らせる訓練通報の緊急速報メールが、府下の携帯電話に届く。これはマナーモードにしていても、着信音が鳴るもので、府全域向けのメール発信に続いて、2回目のメールを独自に発信する市町村もある。自動車運転時などに、突然鳴ってもあわてないよう、注意しておきたいところだ。

【動画と拡大写真】昨年の様子「大阪880万人訓練」緊急メールの音響が各地で響き渡る

11時3分頃訓練通報「大津波警報が発表されました」

[写真]昨年の「大阪880万人訓練」で発信された大津波警報発表を知らせる緊急速報メールの文面

 訓練は府民がさまざまな情報源から地震や津波の発生情報を確かめ、身を守るため行動できるようにするもので、今年で6回目。府や府下市町村、企業などが連携して取り組む。

 午前11時、巨大地震が発生したとの想定で、地震発生の一報が館内放送や屋外スピーカーなどで府民に伝えられる。さらに11時3分頃には、大津波警報発表を知らせる緊急速報メールが府下の携帯電話に届く。着信音が鳴った後、メールを開くと、次のような文面が表示される。

 「『大阪880万人訓練』の訓練通報です。11時03分に大阪府沿岸全域に大津波警報が発表されました。各市町村の指示に従って、身の安全を守るための適切な避難行動をとってください」

 突然の地震や津波にどう対処すればいいのか。府では地震が起きたら「机の下に隠れるなどして、まずは身を守る」、地震の揺れがおさまったら津波に備えて「すぐ逃げる」行動を取るようアピール。津波浸水の恐れのある地域の避難ではすみやかに沿岸部から離れ、高台や丈夫なビルの上階へ逃げ込む。

訓練後命を守る行動できたかチェックを

[写真]防災服を着用し「大阪880万人訓練」への府民の参加を呼び掛ける広報担当副知事もずやん=大阪市中央区の府公館

 府では府民に対し、「訓練前には地震や津波が発生したとき、どのような行動を取るか考えておく」「訓練当日には考えておいた訓練行動をする」「訓練後は命を守る行動ができたか再確認する」ことを要請。訓練前の準備や訓練当日の行動、訓練後の行動確認などを総合して、訓練の成果を実際の避難行動に生かすよう呼び掛けている。

 訓練を担当する府危機管理室の石地浩二課長補佐は2014年から3年間、東日本大震災復興支援のため、府から岩手県へ派遣されていた。土木工学の専門知識を生かし、津波で破壊された防潮堤や水門の修復・新設工事を手がける。復興支援作業に打ち込む一方で、地震や津波被害の深刻さを改めて体験した。

 石地さんは「自然災害の場合、想定外の被害や予期せぬ事態に直面する危険性が少なくありません。府民の皆さんも日頃から万が一の緊急事態に備えてほしい」と話す。最寄りの避難場所はどこか、救援物資が届くまでの被災直後の暮らしを支える備蓄品を確保しているか。訓練を契機にして、家族や同僚、近隣住民などと情報を共有し、対策を講じたい。詳しくは大阪府の公式サイトで。
(文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)