「最多人数で踊る盆踊り」の世界一を目指す「八尾河内音頭まつり」が9日夜、大阪府八尾市内で開催され、2872人の踊り手が参加して従来の記録を抜き、ギネス世界記録を達成した。宮崎県延岡市の記録2748人を100人あまり上回った。豪快な河内音頭の本場らしい快挙に会場が沸き立った。

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参加者の5%が踊りを間違えたら挑戦失敗

[写真]約2900人の踊り手たちが会場を埋め尽くし、ギネス世界記録を達成した=大阪府八尾市久宝寺緑地(撮影:岡村雅之)

 久宝寺緑地の特設会場に踊り手たちが続々と詰め掛けた。踊りの名手でも、ギネスの規定に沿わないと、踊り手とカウントされない。

 条件は「浴衣に帯、ぞうりなどの伝統的衣装を着用する」「5分間、参加者全員が同じ振り付けで踊る」。踊りの最中、監視員によって参加者の5%が踊りを間違えたと判断されると、挑戦は失敗に終わる厳しいルールだ。主催者側が事前に浴衣などを準備し、希望する一部参加者たちに貸し出した。

 本番が近づき、入場制限を繰り返しながら、多数の参加者を少しずつ会場内へ誘導。ゲート付近で証人が参加者の人数と衣装などをチェック。全体練習で最終調整の上、5分間の踊りがギネス公式認定員の合図でスタート。監視員が見守る中、踊りは終了。

 審査の結果、約2900人の参加者のうち、条件を満たした踊り手は2872人で、従来の記録である延岡市の2748人を100人あまり上回り、世界新記録達成と認定された。田中誠太八尾市長らがくす玉を割り、記録達成を祝った。

参加者「「世界記録が達成できると信じて踊りました」

[写真]くす玉を割り、ギネス世界記録達成を祝った(撮影:岡村雅之)

 同市内の自動車教習所に勤める20代女性は、運転指導員ら10人と参加。「世界記録が達成できると信じて踊りました。少し大げさかもしれませんが、踊りを通じて世界の人たちと友だちになれるような気がします」と、うれしそうに話した。

 会社の同僚20人あまりと踊った40代女性は「3回ほど踊りの練習を積み重ね、手のひらの向きまでそろえて」臨んだという。「八尾は中小企業のまち。八尾のまちが元気になれば、私たちの会社も潤うという意気込みで地域のイベントを盛り立てています」と、地域との一体感を強調していた。

「河内音頭まつり」は今年40周年

[写真]伝統的な浴衣姿で踊る踊り手たち

 八尾は全国的にも知名度が高い河内音頭発祥の地。ダイナミックなリズム感や豊かなバリエーションが河内音頭の持ち味だ。

 7月の夏祭りから9月の地蔵盆にかけて、市内各地で祭りのやぐらが立ち並び、踊りの輪が広がる。「河内音頭まつり」は今年40周年を迎え、官民一体でギネス挑戦プロジェクトを展開。ギネス挑戦も失敗に終わるケースが少なくない中、初挑戦での記録達成は河内音頭の底力を改めて見せつけた。詳しくは八尾市の公式サイトで。
(文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)

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