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 48年間ありがとう──。1969年から約48年にわたり「大阪環状線」を走り続けてきた103系が3日午前、営業運転を終了した。同日は早朝から同線の駅や沿線でカメラを片手に運行の様子を見つめる人も多く「環状線といえば、これが当たり前でしたから」と話しながらシャッターを切る人も多くみられた。

【別の動画見と拡大写真】利用客や職員らがねぎらい 勇退した大阪環状線103系とは

[写真]最後の運行を行った大阪環状線の103系。48年にわたり街の移り変わりも見つめてきたのかもしれない=3日午前9時すぎ、大阪市北区で(撮影:柳曽文隆)

 JR西日本によると、営業運転終了を10月3日にしたのは、形式の数字「103」にちなんで勇退日としたという。約48年にわたって走ってきたが、昨年、同線とJRゆめ咲線専用新型車両「323系」が営業運転を開始し、この新型車両への置き換えが進んでおり、残る1編成が同日の勇退に至った。これまでの総走行距離は、約9億5千万キロにもおよんだ。ちなみに、同線の距離は21.7キロとなっている。

 同日午前6時ごろ、大阪市天王寺区のJR天王寺駅付近でカメラをかまえていた大阪市内の40代男性は「このくらいの時間から走ると聞いてやってきました」と笑顔で線路を見つめる。「たぶん初めて乗った電車やし、僕にとっては思い出深い。けど、もうそういう人はこの辺にいっぱいいるでしょう」と続ける。

 そして、待ちにまった103系が通ると「当たり前の風景やけど、きょうで最後なんですね。このオレンジ色はずっと覚えておきます」と話し、会社へと向かった。

[写真]48年間走ってきた103系。これまでの総走行距離は、約9億5千万キロにもおよんだ(撮影:伊原薫)

 大阪市北区のJR大阪駅付近でも、カメラを構え103系を待つ人がたくさんおり、電車が通った瞬間、シャッターを切る音が響き渡った。

 同日午前には、JR京橋駅で勇退のセレモニーも行われ、多くの人が103系をねぎらい、別れを惜しんでいた。

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