[写真]有権者に投票を呼びかける選挙啓発ボード=大阪市北区の市役所前で(撮影:岡村雅之)

 22日投開票の衆院選は最終盤を迎えたが、台風接近などに伴い投票日が悪天候となる様相を示し、投票率の低下が懸念される。過去の資料などによると、大阪府では府内の投票率が全国平均を下回る傾向があるだけに、選挙管理委員会では有権者に期日前投票を含めて投票を呼びかけている。

選挙に行くだけでは見えないハイテク「投票用紙の一生」、誕生から最期まで

戦後26回の衆院選・府内はすべて全国平均下回る

 府選挙管理委員会の資料などによると、戦後26回実施されたすべての衆議院議員総選挙で、府内の投票率は全国平均を下回っている。

 衆院選の戦後最高の投票率は1958年選挙の76.99%だが、府内の投票率は12ポイントあまり低い64.75%だった。投票率70%超えの選挙は全国の14回に対し、府内では60年以上もさかのぼる49年選挙の1回しかない。

 2005年、09年、12年の投票率は、全国平均が67.51%、69.28%、59.32%%だった。一方、府内の投票率は65.37%、66.79%、58.37%で、全国平均を下回る傾向に歯止めがかからない。

 寒気とも戦う師走選挙となった前回14年選挙では、全国的に投票率が伸び悩み、52.66%と戦後最低を記録した。大阪でも戦後最低の50.67%に終わり、50%台割れを辛うじて回避する低水準に沈んだ。

前回選挙で投票した20代は3割に満たず

 投票率は世代によって大きく異なる。大阪市選挙管理委員会が前回14年選挙の終了後、市内有権者の約5%を対象に年齢別投票行動調査を実施。すべての世代の投票率は47.78%で、年齢別の投票率では20歳以上24歳以下の年齢層がもっとも低く、26.31%だった。25歳以上29歳以下も27.81%と30%に届かない。投票した20代は、10人のうち3人に満たなかったわけだ。

 年齢が上がるに伴い、投票率も上昇する。40代は投票率を40%台に乗せ、50代、60代はそれぞれ50%台、60%台を記録。もっとも高い投票率は70歳以上74歳以上の67.74%だった。若者世代の26%からシニア世代の68%まで、投票率に大きな世代ギャップがあるのが実情だ。

 選挙権年齢が18歳以上へ引き下げられてから初めて実施される衆院選挙。投票日の悪天候は投票率低下の要因となり、大阪では50%台割れを招きかねない。若者の声を国政に反映させる意味でも、若手世代の投票行動に関心が集まる。
(文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)