[写真]泉南、阪南両市の境界を流れる男里川橋梁を通過する南海電車の車両=30日午後2時50分ごろ(撮影:伊原薫)

 大阪府泉南、阪南両市の境界を流れる男里川に架かる橋が陥没し、南海本線の樽井~尾崎両駅間の運転見合わせが続いている件で、南海電鉄は先週末に「台風22号の通過後、男里川の水量低下等の条件が整い次第、諸施設の安全点検を実施し、試運転などの準備をすすめる」と発表。そして30日午後、現場では試運転が行われているのが確認できた。

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[写真]曲がっている線路=30日午後(撮影:伊原薫)

 同社の発表によると、今回の台風で被害のなかった上り線路に、上下線を走らせる「単線運転」で対応する。単線運転は終日30分の間隔で運行されるという。ただ、下り線の仮復旧は約1カ月かかる見込みだという。

 30日午後に男里川の橋では、復旧作業を行う約30人ほどの作業員が、線路の幅に問題がないかなどを確認している光景がみられ、その様子を見守る地元の人らの姿もみられた。午後3時前に電車が通ると、シャッターを切る人の姿も多くみられた。

[写真]地元の人が見守る中、試運転が行われていた=30日午後2時50分ごろ(撮影:伊原薫)

 こうした状況を受け、南海電鉄ではバスによる代行輸送を行っているが、通学に利用する高校生の中には授業に間に合わない生徒がいることから、大阪府教育庁は30日朝から臨時の無料通学バスの運行を始めた。運行期間は1週間となっているが、状況によって延長なども検討するとしている。
(文/伊原薫/鉄道ライター)

■伊原薫(いはら・かおる)大阪府生まれ。京都大学大学院・都市交通政策技術者。(一社)交通環境整備ネットワーク会員。グッズ制作やイベント企画から物書き・監修などに取り組む。都市交通政策や鉄道と地域の活性化にも携わっている。好きなものは103系、キハ30、和田岬線、北千住駅の発車メロディ。

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