それぞれ味に特色のある野菜の宅配事業を手がける141 & Company の石井昭裕代表

 多くの人にとって、八百屋さんやスーパー、市場などで買ってきた野菜を食べるのが一般的だろう。そうであるがゆえに、時に味の当たりはずれが出てくるのは避けられない。そうした中、自分の味覚に合った野菜を提供してくれるとしたらどう思うだろうか。そんな消費者にとって夢のような話をかなえてくれるのが、神戸で無農薬路地野菜宅配サービスを手がける141&Company (石井昭裕代表、神戸市中央区)だ。

 ワインに詳しい人には良く知られているが、畑の土壌や気候風土を指す「テロワール」という概念がある。テロワールの違いでワインの味や価格が大きく変わるという考え方だが、同社はテロワールの考え方はワインだけでなく野菜にもあてはまると着目。自然の中で育まれた個性あふれる野菜を「テロワール野菜」と名付け、以下のような5つのルールを決めた。

(1) 優れた自然環境で育っていること
(2) 施設栽培でなく、自然の中で育てる露地栽培で育っていること
(3) 旬の時期に育っていること
(4) 無農薬・無化学肥料で育っていること
(5) 優れた農家が育てていること

 同社はこうした条件を満たした野菜を顧客の味覚に合わせて宅配するサービス「coconomi (ココノミ)」を今秋から展開している。

 利用するにあたってはまず、一人一人の好みに合わせてぴったりの野菜を提案してくれるオンラインの「野菜コンシェルジェ機能」で味覚診断テストを受ける。「甘口、コク旨、野性味」の3つの味のタイプの中から、その人に最適なトライアルセットを届ける。顧客が実際に食べた後に、野菜一品一品に対する簡単なアンケートに答えてもらうことで、さらに顧客の好みを学習。その後はそうした好みに沿って野菜を提案する仕組みだ。

 実際に食べ比べてみると、味の違いがしっかり出ているのがわかる。「酸味のあるトマトが好き」「次はさっぱりしたカボチャが食べたい」といった具合に、個性のあるテロワール野菜とコンシェルジェ機能を組み合わせることで、すべての顧客に満足してもらえる野菜宅配サービスを実現したという。

 生産者は西日本を中心とした全国各地の農家で、野菜は施設栽培のように大量生産するものではなく、家族経営で手の届く範囲で愛情をもって育てられたものが提供されている。

 同社の石井代表は「本当に美味しいこだわり野菜を作る小規模農家さんを支援し、本当に美味しい野菜を食べたいお客様との架け橋になりたい。『価値ある新サービス』として新たな文化を創造できるよう努力していきたい」と語っている。

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