大阪府など関西で生活をしていると、ガス器具などで見かける「大阪ガス」のマーク。同社が提供する関西のテレビ番組でも提供画面でこのマークが出るため、印象に残っている人が多いかもしれない。しかし、このマークにはどんな意味があるのだろうか? そこで大阪市中央区にある同社本社を訪ね、話を聞いてみた。

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全国から2万点の応募 選ばれたのは岩手の女性の作品

[写真]「大阪ガス」社章の由来とは?=大阪市中央区で

 「このマークが誕生したのは1958年(昭和33)なんですよ」と話すのは、同社広報部の小嶋新一さん。誕生の経緯を聞くと、当時国内では「ガス自動炊飯器」が開発された。そして、湯沸かし器やお風呂、レンジといったガス器具も登場した。

 そこで、同社では「大阪ガス」に統一したイメージ、一目みてわかってもらえるイメージを持ってもらおうと、ペットマークを公募。全国から約2万点にも及ぶ応募の中から選ばれたのは、岩手県盛岡市の女性が作った、今となってはおなじみのマークだった。

アルファベットを合わせてできたもの?

[写真]1984年(昭和59)当時の大阪ガス阪神支社。昔のマークは赤色だった(提供:大阪ガス)

 しかし、このマークはなんの意味を表しているのだろうか。小嶋さんは「実は、このマークはアルファベット小文字の『o』と『g』を組み合わせたものなんです。『o』saka『g』asのoとgを合わせたものなんです」と笑顔で教えてくれた。

 たしかに、よくみると左側のoの下には少しすき間があり、少し首を傾けてマークをみると...「o」と「g」が並んで見える。

 また、このマークが出来た当時、ガス栓を閉めるためのつまみが、このマークのように丸みをおびたものが多かったことや、ハートマークのイメージも意識してデザインされたという。この時のマークの色は赤色だった。

 1985年には、同社が創業80周年を迎えたのを機にペットマークから社章になった。さらに色もコーポレートカラーが一新されたことから、ブルーに変更された。

 ブルーになった理由は、天然ガス導入にともない、不純物を含まないクリーンエネルギーという点を強調したかったことだという。

昔の社章はどんな感じだった?

[図]1897年設立当初の社章(左)と1905年にデザインが変更された後の社章(提供:大阪ガス)

 しかし、1985年にこのマークが社章になったということは、それまでの社章はどのようなものだったのだろうか。こちらも聞いてみると、1897年(明治30)の同社設立の際、ガスの漢字表記「瓦斯」の「瓦」の字を図案化したものを使っていたそうだ。

 そして、1905年(明治38)に、元の社章を少しモダンにアレンジしたものに変更した。旧社章は、株券などには継続して使用されているという。

 また、現在でも大阪府内でマンホールの蓋に旧社章が描かれているものが残されているそうだ。

[写真]現在でも旧社章を施したマンホールの蓋が残されている。目にしたことがある人も多いのではないだろうか(提供:大阪ガス)

 「一見して大阪ガスの製品とわかるマークを」というスローガンのもと公募された現在の社章。現在の認知度を思えば、その目的は十分に果たされているといっても過言ではないだろう。

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