[図]2025年大阪万博の会場イメージ図(提供:大阪府)

 「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げている大阪万博誘致。大阪万博といえば、1970年に大阪府吹田市の千里丘陵(現・万博記念公園)で開催された「日本万国博覧会」を思い浮かべる人も多いかもしれない。ただ「21世紀から万博は変わっています。1970年の万博とは感覚が違いますね」と大阪府の担当者は語る。

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2000年までは『国威発揚型』現在は『理念提唱型』

 「万博は20世紀までは『国威発揚型』というものが多かったんですが、現在は『理念提唱型』が多いですね」と語るのは、大阪府政策企画部 万博誘致推進室参事 誘致推進グループ長の仲谷元伸さん。

 国威発揚型とは、開催国の「威信」をかけて行うもの。古くは、1889年のパリ万博にあわせて「エッフェル塔」が建設されたり、1970年の大阪万博は「人類の進歩と調和」をテーマに「未来の社会はこうなりますよ」「日本はこういうことができます」という、簡単に言えば「どうですか、すごいでしょ」というものが多かった。

 ただ、時はたち世界も進歩・発展を遂げ「どうですか、すごいでしょ」という形がなくなってきた。そこで、2000年以降は「理念提唱型」、世界的な課題を解決しようというテーマが多くなったという。

 2005年に愛知県で行われた「2005年日本国際博覧会(愛知万博)」は、「自然の叡智」をメインテーマに環境問題に取り組んだのは、まだ記憶に新しい。

 2025年の大阪万博では「多様で心身ともに健康な生き方」「持続可能な社会・経済システムをサブテーマに置き、「体験」「交流・対話」「科学・技術」「多様な文化・思想」を通じてテーマ・サブテーマや基本理念を実感できる万博とするのが目標となっている。

SDGs(持続可能な開発目標)

[図]17のゴールからなるSDGs(持続可能な開発目標 Sustainable Development Goals)

 また、これは「関西の強み」として「ライフサイエンス」の研究を進める大阪大学や京都大学など研究機関の存在、そして「笑い」の文化、健康産業、健康長寿といったポテンシャル、技術が関西にある。国連が設定している17のゴールからなるSDGs(持続可能な開発目標 Sustainable Development Goals)にも合致する。

 SDGsは2030年までの国際目標のため、大阪でこれが実現すれば「5年前に日本から発信し、5年後にそれを完成させる」ということにもつなげる狙いもあるという。

 「関西はいろんな技術があります。全部じゃなくても、一定のものは解決に寄与できる。ゴールは2030年なので」と仲谷さん。関西の強みは、どれだけBIE(博覧会国際事務局)関係者に届くのか注目される。

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