大阪の政官財関係者が一堂に集まる大阪新年互礼会が4日、大阪市北区の大阪国際会議場で開かれ、各界のリーダーたちが関西活性化へ向け、連携の重要性を改めて確認した。今年11月には大阪が誘致運動を進める2025年国際博覧会の開催地が決定するだけに、会場内には大阪万博実現へ一丸となって取り組む機運が高まっていた。

【拡大写真付き】誘致なるか「2025年大阪万博」会場が夢洲の理由とは

吉村大阪市長「ノーチャレンジ・ノーチャンス」

[写真]大阪政財界のリーダーらが2025年大阪万博誘致を呼びかけた=大阪市北区の大阪国際会議場で開かれた大阪新年互礼会

 壇上には大阪の行政、議会、主要経済団体のトップが並んだ。吉村洋文大阪市長が代表あいさつで「今年は挑戦の年にしたい」と明言。11月に大阪が誘致運動を進める2025年国際博覧会の開催地が決定することを重視し「大阪、日本の経済成長のため、一致団結して大阪誘致を必ず成し遂げたいと思いますので、ご協力をお願いします。ノーチャレンジ・ノーチャンス。挑戦することで成長の起点となる1年にしたい」と抱負を述べた。

 尾崎裕大阪商工会議所会頭は、初詣に続く関西の新年行事である十日戎に言及。「今年はえべっさんにいつものタイではなく、見事万博を釣りあげていただきたい。参拝の際には、商売繁盛とともに、万博を釣りあげてもらえるようご祈願しましょう」と呼びかけた。

 トップ陣のあいさつに続き、落語家の桂文枝さんが登壇。万博紹介のミニトークを展開し、最後には「大阪に万博、いらっしゃーい」と掛け声をあげ、万博誘致機運を盛り上げた。

世界中の子どもたちが喜ぶ万博に

 会場内で万博に関する声を集めた。中山泰秀衆院議員(自民)は「万博の誘致活動は外交と通じ合う。大阪の皆さんも世界に目を向け外交意識を持って誘致に取り組んでほしい」と助言したうえで、「私は大阪万博が開催された1970年に生まれた。年男として戌(イヌ)年の今年、2025年万博の誘致を決めたい」と意気込んだ。

 森山浩行衆院議員(立憲民主)は「万博が実現すれば国際的集客が見込め、どんなメッセージを発信するかが重要になる」と指摘。「富を奪い合い、自分さえよければという考えが世界で広がりつつある中、分かち合いや共生の大切さなど、日本だからこそ発信できるメッセージがあるのではないか」と話した。

 中小企業経営者で東大阪モノづくり親善大使を務める青木豊彦さんは「健康や長寿がテーマになるようだが、対象は大人ばかりではない。未来を作る子どもたちが喜ぶ万博に」と、幼い世代にも焦点を当てる。

 「世界各地からやってきた子どもたちが単なる勉強のできる子ではなく、徳のある人間に成長するために楽しく学べる万博にして、それぞれの国へ帰って実践してもらえるような仕組みを工夫すべきでは」と提案する。

 どんな万博にしたいか。子どもたちの声にも耳を傾ける必要があるかもしれない。
(文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)

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