[写真]コント・パロディフライで1983年、「お笑いスター誕生!!」に応募。中央は妹尾和夫。左はメガネこと神谷光明、右はペコ(劇団パロディフライ、コペルニクスさん家はおとなりです。パンフレットより)

 「コント・パロディフライ」は、全国ネットの人気番組「お笑いスター誕生!!」を順調に勝ち進んでいった。主に学校を舞台にした「青春モノ」が受けた。妹尾和夫を中心に神谷光明と唯一の女性メンバー、ペコがコントを進行。そこへ妹尾が割って入りドタバタを繰り返すスタイルだった。

妹尾和夫・お笑いスター誕生に挑戦 かつての共演俳優と意外な再会

大阪でコントを作りダメ出し受けては修正

 パロディフライは、5週を勝ち抜き「銀賞」を獲得。ここまできたら、目指すは、とんねるずらが獲得した10週勝ち抜きの「グランプリ」だった。

 ネタはいつも、大阪で妹尾を中心に3~4本考えては東京・日本テレビへ行き、そこで演出家に渡してはダメ出しを受けるのがパターン。

 ダメ出しを受けては修正を重ね、それを翌日の本番までに覚える。妹尾たちは寝る間も惜しんで書いてきたネタが「全部ダメ」と言われ続け、挫折しそうになった。しかし、銀賞を獲得したことから「ここまできたら」との思いで我慢を重ね、懸命に取り組んだ。

セリフを飛ばし、お笑いスター誕生の挑戦は終了

 ネタを披露すると、周囲の見る目も変わってきた。同じ舞台に出演していたシティボーイズのメンバー、大竹まことが「おい、パロディフライ。そのネタどこから持ってきたんだよ」と聞きにきたこともあった。妹尾は「今思えば、大竹さんは本当に研究熱心な方でした。横で稽古している姿をみても、それをすごく感じました」と振り返る。

 眠い目をこすりながら、ひたすら3人でグランプリ獲得に向け稽古を続ける。「明日の本番までに覚えるぞ」と妹尾は自分に、そしてメンバーに言い聞かせた。

 ただ、やはり修正部分を覚えて本番で出すには体力と気力に限界もあった。6週目に挑戦したコントの途中、妹尾は大事な場面でセリフを飛ばしてしまった。その瞬間、頭の中が真っ白になった。「せっかくここまで頑張ったのに」という悔しさ、そして「終わりか」という思いが交差した。

 結局、5週勝ち抜きの銀賞で、「お笑いスター誕生!!」への挑戦は終了した。残念な終わり方だった。しかし、この5週勝ち抜きの効果はすぐに現れ、様々なバラエティ番組からオファーが届くようになった。