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 2025年大阪万博誘致活動が熱を帯びる中、1970年開催の大阪万博でコンパニオンが着用した制服に身を包んだ女子大生たちがこのほど、大阪市内の商店街をパレードし、万博誘致にひと役買った。華やかなコンパニオンの再来に、買い物客らが盛んにシャッターを切っていた。

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70年万博のわくわくドキドキ感を再び

[写真]70年大阪万博のコンパニオン制服を着こなしてパレードする学生モデルたち=大阪市旭区の千林商店街

 シニア世代には懐かしい70年万博のコンパニオン制服が登場したのは、大阪市旭区の千林商店街。大阪商工会議所が25年大阪万博誘致活動の一環として、誘致祈願式典とパレードを開催した。

 弾信男千林商店街振興組合理事長があいさつし、「70年万博開催時、私は高校生だった。大阪だけではなく、関西、日本中がわくわくドキドキしていた。大阪に25年万博を誘致し、あの感動をもう一度体験しようではないか」と呼びかけた。

 万博誘致委員会副委員長を務める尾崎裕大商会頭が「万博誘致には地元の盛り上がりが欠かせない。大阪一元気な商店街のひとつである千林で、『万博来てや』と呼びかけてもらうと、大阪から日本全体へ盛り上がりが広がる」と、千林波及効果を強調。「千林で『万博ええなあ』と感じた皆さんが大阪中に散らばり、万博誘致のメッセージを発信してほしい」と訴えた。

 式典には、70年万博のコンパニオン制服を身に着けた大阪工業大学の学生モデルが8人登壇。ひとりずつ紹介を受けると、コンパニオン風に軽く手をあげるポーズで拍手に応えた。

コンパニオン制服の学生モデルがパレード

70年大阪万博のコンパニオン制服を着こなした学生モデルたちが後列に勢揃い=大阪市旭区の千林商店街

 常翔学園高校吹奏楽部の軽快なマーチとともにパレードがスタート。多様な店舗が商品を格安販売する恒例の100円商店街と同時開催のため、多くの買い物客らが詰め掛けた。学生モデルたちはときおり笑顔で手を振りながら、万博誘致にひと役買った。

 制服は万博グッズコレクターの白井達郎さんが提供。白井さんは「70年万博の制服だけで40着持っている。25年大阪万博が決まれば、どんな制服や記念品が登場するか楽しみ。もちろんまた集めたいですね」と、早くも張り切っていた。

 学生モデルのひとりで、エキスポフラワーの制服を着こなした河村亜里沙さんは知的財産学部4年生。制服は赤がベースの華やかなデザイン。「少し寒かったですが、ほんものの制服を着られてとてもうれしい。母もパレードを見物していました」と興奮を隠さない。ゼミで特許を研究し、4月から商社で働くという。

 70年万博では、アメリカの宇宙飛行士が月から持ち帰った「月の石」が展示され、話題を呼んだ。河村さんは「宇宙開発に関心がある。万博誘致に成功したら、展示を通じて人類が月や火星で暮らせる方法を知りたい」と、工大生らしい未来志向の夢を披露してくれた。

 パレードにも参加した尾崎会頭は大学生時代、70年万博会場で多くの外国人観光客と接し、国際化時代の到来を実感したという。若い世代に対し、「自分たちの未来は自分たちで作っていく。世界中にはいろんな問題があるけれども、自分たちで解決していく力があることを、新たな万博を通じて感じてほしい」と、エールを送る。

 25年万博には、日本とロシア、アゼルバイジャンの3か国が博覧会国際事務局(BIE)を通じて立候補。BIE視察団による現地調査や同総会での投票を経て、今年11月には開催国が決定する。
(文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)

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