【図】神戸市中央区の「旧ファミリアホール」跡地で開発を進めている「ザ・パークハウス 神戸タワー」の完成予想図

 100年の歴史を継承──。三菱地所レジデンス、JR西日本不動産開発、三菱倉庫、安田不動産は15日、神戸市中央区の「旧ファミリアホール」跡地で開発を進めている「ザ・パークハウス 神戸タワー」のモデルルームを17日にグランドオープンすると発表した。

「旧三菱銀行神戸支店」「ファミリアホール」として親しまれた

 三菱地所レジデンスによると、同マンションが建つこの場所には、1900年に明治の建築界をけん引していた曽根達蔵が設計した「三菱合資会社神戸支店」が建設された。

 1919年からは「三菱銀行神戸支店」となった。1977年からは神戸発祥の子供服ブランド、「ファミリア」の本社となり、展示会などで内部が一般公開されるなど、「ファミリアホール」として多くの市民に愛されてきた。

外壁だけでなく内装にも復元を施す

 この歴史的な建物に対する人々の想いを受け、外壁の一部を復元することが決定された。取り壊しの際には外壁を手作業で解体し、5327点もの部材を保管。新築の際にそれを組み直す「生け捕り」という手法が用いられる。

 内装では、旧三菱銀行時代に使われていた金庫扉や半円アーチをエントランスホールに用いて、クラシカルな空間を醸成していくという。

地下1階、地上33階建て、総戸数は352戸

 同マンションは地下1階、地上33階建てで、総戸数は352戸。共用施設には、神戸の眺望を楽しめる「スカイラウンジ」や2タイプのゲストルームのほか、ゴルフレンジも設置され、大規模タワーマンションならではの快適な暮らしを楽しめる。

 そして、最新の技術も用いられる。同じ規模の一般的なビルと比較して、地震の時に建物に加わる水平力「地震力」を3分の1程度に低減する制震構造「デュアル・フレーム・システム(DFS)」を採用。停電の際も非常用エレベーターが動くよう、屋上階に非常用発電機を設置するなど、防災性も追求している。

販売価格は2800万円台~2億4800万円台

 販売価格は2800万円台~2億4800万円台を予定。モデルルームは建設現場そばにオープンで完全予約制。4月上旬から販売開始予定。2019年11月下旬に建物が完成し、2020年2月下旬に引渡しの予定となっている。