[写真]新型車両のイメージ写真。高野山・壇上伽藍の根本大塔を想起させる朱色を基調にしている(提供:南海電鉄)

 南海電鉄は6日、和歌山県高野町の世界文化遺産・高野山へのアクセスを担う南海鋼索線(高野山ケーブル)に新型車両を導入すると発表した。2019年3月初旬に運転開始を予定しており、54年ぶりの新型車両導入となる。

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コンセプトは「期待感」「癒し・調和」「安全・安心」

[図]車内のイメージ図(提供:南海電鉄)

 同社によると、高野山ケーブルカーは1930年に開通し今年で88周年。極楽橋駅から高野山駅の全長800メートル、高低差328メートルを約5分で結んでおり、高野山への参拝客や住民の足としての役割を担っている。

 現在のケーブルカーは1964年に製造され、長年にわたりアクセスを支えてきたが、今回は「次の時代への節目」として「期待感」「癒し・調和」「安全・安心」をコンセプトに54年ぶりの新型車両導入となる。

高野山・壇上伽藍の根本大塔を想起させる朱色を基調に

[図]新型車両のイメージ図。白いラインを施した1号車(左)とオレンジのラインを施した2号車(提供:南海電鉄)

 新型車両はスイスのキャビンメーカー「CWA社」が手がけ、欧州風の流線形が特徴的な車体となっている。また、高野山・壇上伽藍(がらん)の根本大塔を想起させる朱色を基調にしている。

 海外からの利用客の増加も受け、高野山のイメージにつながる「和洋折衷」のデザインとしているという。内装全体に木目調の装飾を施し、座席には木材を使った。

 照明は調光式LEDを用いた間接照明を採用するなど、自然と調和した癒しの空間を作り出す。

[写真]現在運行している3代目ケーブルカー。輸送力強化のために導入された、高野山ケーブルカー初の2両連結車両で、1964年に導入された(提供:南海電鉄)

 新型車両の編成数は2両×2編成。長さ約14メートル、幅は約3メートル、高さは約3.3メートルで、定員は181人。乗降用扉の開口部をこれまでより広くして、電動車いすの利用客も乗降可能となる。

 また、座席は折りたたみ収納式を採用。利用客が多い場合は座席を収納し、大きな荷物を持った利用客も余裕を持って乗れるスペースを確保する。

工事のため11月26日から2019年2月下旬まで運行休止

[写真]1930年から1953年まで運用した初代ケーブルカー(左)と1953年から1964年まで運用した2代目ケーブルカー(提供:南海電鉄)

 今回の導入に向け、巻上げ機の設備新造工事などでケーブルカーの運行を11月26日から2019年2月下旬までの予定でケーブルカーの運行を休止する。

 運休期間中は、バスによる代行輸送を実施し、その運行の詳細は今年10月ごろに発表する予定としている。

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