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 ネットでつながるフランスとの音楽の絆──。大阪府立高校で唯一の音楽科が設置されている夕陽丘高校で15日夕、音楽科の生徒がインターネットを使ってフランス・ヴァルドワーズ県の音楽院教授からオンラインレッスンを受けた。このレッスンには、2025年国際博覧会(万博)の大阪誘致に向け、博覧会国際事務局(BIE)総会に参加していた大阪府の松井一郎知事が駆けつけ、同校生徒にエールをおくった。

<街ぶら>大阪府立高で唯一の音楽科はどんなとこ? 夕陽丘高に潜入

きっかけは大阪で開催された交流コンサート

[写真]フランスを訪れていた大阪府の松井一郎知事が夕陽丘高校の生徒にエール=15日夕、大阪府立夕陽丘高校で(撮影:柳曽文隆)

 府の都市魅力創造局国際課によると、府とヴァルドワーズ県は1987年に友好交流の覚書を交換。昨年は、友好交流30周年を記念してヴァルドワーズ県にあるセルジー・ポントワーズ地域圏立音楽院のジャン=フランソワ・ルーション教授(声楽家)らが大阪市内で記念コンサートを行った。

 コンサートには、夕陽丘高校の生徒も多く訪れていた。そこで、ルーション教授がインターネットで声楽のオンラインレッスンを行っていることがわかり「1回の交流ではなく、継続的に交流を続けていこう」という流れから、今回のレッスン開催に至った。ルーション教授は、このレッスンを無償で行ったという。

インターネット電話サービス使ってレッスン

[写真]フランスのジャン=フランソワ・ルーション教授からオンラインレッスンを受ける夕陽丘高校の生徒=15日夕、大阪市天王寺区で(撮影:柳曽文隆)

 15日午後5時ごろ、放課後を利用して夕陽丘高校で声楽を専攻する音楽科の生徒3人が音楽教室で多くの生徒に見守られながら受講。インターネット電話サービスを利用し、画面越しにルーション教授とあいさつを交わした。フランスとの時差は7時間あり、画面には午前9時、朝の光景が映っていた。

ルーション教授は一人ひとりに細かいアドバイス

[写真]受講した3人以外にも、多くの音楽科生徒が集まった=15日夕、大阪市天王寺区で(撮影:柳曽文隆)

 ルーション教授は、ピアノ演奏に合わせて歌う生徒ら1人ひとりの歌を聴いたあとに、細かくアドバイスをおくる。フランス語堪能の同校教諭がそれを訳して伝える形がとられた。

 そして、ルーション教授自らが歌って教える場面もあり、受講していた生徒らは、その一つひとつのアドバイスを身につけようと必死でレッスンを繰り返す光景もみられた。

松井知事が登場「練習して、また大阪で聴かせてね」

[写真]フランス側からはピアノの専門家もアドバイスをおくっていた=15日夕、大阪市天王寺区で(撮影:柳曽文隆)

 途中、大阪府の松井知事が画面越しに登場。都市魅力創造局国際課によると、ヴァルドワーズ県はパリから車で約40分ほどの距離にあり、今回の訪問が実現したという。

 松井知事は画面越しに「大阪の学校とヴァルドワーズがつながってるって不思議やね。勉強してね」と笑顔であいさつ。しばらくレッスンの様子を見学し「練習して、また大阪で聴かせてね」と手をふり、次の訪問先へと向かっていった。