動画をもっと見る

 2005年4月25日に兵庫県尼崎市で乗客106人と運転士が死亡し、562人が重軽傷を負ったJR福知山線脱線事故で、JR西日本が進めてきた列車が衝突した現場マンション周辺の整備工事がこのほど完了。14日から遺族への公開を始めた。同日午後には来島達夫社長ら役員が訪れ、献花を行った。20日までは遺族に限り入場することができ、21日からは一般公開が行われる。

【拡大写真と動画】福知山脱線で夫亡くした妻の想い

[写真]「祈りの杜 福知山線列車事故現場」。訪れた遺族が現場前で祈り、涙を流す姿がみられた=14日午後、兵庫県尼崎市で(撮影:柳曽文隆)

 JR西日本は、このマンションを含む周辺の敷地を取得して整備し、列車が衝突した9階建てマンションの上層階を撤去。4階部分までを保存して、アーチ状の屋根をかぶせ「祈りの杜(もり)福知山線列車事故現場」と名づけ、慰霊碑などが設置された。

[写真]事故現場となったマンションの4階部分までを保存して、アーチ状の屋根をかぶせた「祈りの杜 福知山線列車事故現場」=14日午後、兵庫県尼崎市で(撮影:柳曽文隆)

 また、犠牲者の思い出の品や遺族からの手紙を展示した「追悼の空間」、事故発生当時の状況や、救急・救助活動の様子、事故原因や反省など、事故の詳細な内容を展示する「事故を伝える空間」が設置されている。

[写真]献花に訪れたJR西日本の来島達夫社長(中央)ら役員=14日午後、兵庫県尼崎市で(撮影:柳曽文隆)

 同社によると、この祈りの杜は、犠牲者の慰霊、鎮魂の場として、将来にわたり事故の痕跡を保存し、決して事故を風化させることなく、いのちの大切さを社会や後世に伝え、安全を誓い続けていく場として整備していくという。