- 日銀の物価目標2%に到達しても、金融正常化が難しいのはなぜ? 経済 日銀が四半期ごとに発表する経済・物価の展望レポートによれば、日銀は消費者物価の前年比が2%に到達する時期を2019年度頃と予想しています。仮に日銀の予想どおり2%に到達すれば、金融政策の正常化が進む...
- 失業率は上昇しても、雇用は驚異的な改善に 経済 総務省の「労働力調査」によると、2月の失業率は2.5%と1月から0.1%ポイント上昇しました。一見すると労働市場の改善が一服したようにみえますが、後述のとおり内容は非常に強く、表面上の失業率上昇は労...
- 株価の反発を語るのは時期尚早? 景況感の先行指標に芳しくない結果 経済 世界の企業景況感を表す指標であるグローバル総合購買担当者指数(PMI)は3月に53.3へと2月から1.5ポイント低下しました。速報性と予測精度の高さを兼ね備えたこの指標は、2月に2014年9月以来の...
- 追加緩和は厳しい状況 日銀が採るべき手段とは? 経済 筆者は2018年中に日銀が出口戦略第一弾としてYCC(イールド・カーブ・コントロール)の微調整に着手する予想していますが、その予想は後ろ倒しリスクに晒されています。イールド・カーブ・コントロールとは...
- 「働き方改革」でも、サービス残業は減っていない? 経済 「働き方改革」は今や国策となり、とりわけ長時間労働の是正が叫ばれています。長時間労働は非効率の代名詞的存在となり、サービスを強いる会社はブラック企業のレッテルを貼られ、コーポレートブランドの失墜に直...
- 賃上げ機運でも、物価は据え置き 日銀のシナリオと異なる景気上昇への道 経済 連合が16 日に発表した春闘の「第一回回答集計結果」によると、賃上げ率は前年比+2.16%(17年+1.98%)と なり、そのうちベアは+0.77%(+0.48%)と昨年から大幅に加速。双方とも 1...
- 若田部氏が日銀副総裁就任で、サプライズはあるのか? 経済 9日の日銀金融政策決定会合では大方の予想どおり金融政策の「現状維持」が決定されました。政策金利は、短期金利(翌日物)が▲0.1%、長期金利(10年)が0%程度に操作目標が据え置かれ、長期国債の買い入...
- 世界の景気拡大の勢いは鈍っている? 企業景況感からわかること 経済 世界経済の拡大モメンタムは1月以降、鈍化している可能性が高いと判断せざるを得ません。速報性に優れたグローバル製造業PMIは2月に54.2へと0.2ポイント低下して2カ月連続で水準を切り下げました。こ...
- 日米の消費者物価を比較 日本の“慢性的低インフレ状態”の原因はなに? 経済 日本と米国の消費者物価を比較すると、米国がほぼ一貫して上昇しているのに対して日本は1990年代後半からほぼ横ばいの状態で、両国の違いが一目瞭然です。日本の消費者物価は、ここ数年緩やかに上昇しているも...
- 米金利上昇で日米金利差拡大したら、USD/JPY相場はどうなる? 経済 2月2日に発表された1月の米国雇用統計では平均時給が市場予想を上振れました。これを受けて俄かにインフレ圧力が意識されると、それが連邦準備制度(FED)の引き締め観測を喚起し、米金利上昇を誘発しました...