気の合った仲間と旨い酒と料理を味わいながら、川や海から東京の陸の景色を楽しめる屋形船が今注目を集めている。

[写真]船を泊めてスカイツリーを眺める(写真提供:船宿竹内)

 「最近は気軽な飲み会の場として屋形船を利用する方が増えています」と、JR浜松町駅から徒歩2分に位置する屋形船竹内のご主人竹内慎一郎さんは言う。

 「平日は会社帰りの方がほとんどですが、週末はクラス会や法事、最近は結婚される前の両家の顔合わせなどにも利用されています。外国のお客様の接待にもよく使われています」。奥様の恵美子さんが続ける。

[写真]レインボーブリッジを下から見ると……(写真提供:船宿竹内)

 周りに気兼ねすることなく、気の合った仲間だけで楽しめる空間が、屋形船の魅力のようだ。

 屋形船のもう一つの魅力は、川や海から眺める東京の景色。いつも目にしている景色を別の角度から見ると、思わぬ発見があるかもしれない。

 「最近人気があるのは、お台場・スカイツリーコースです。東京港を出て隅田川を上って、永代橋辺りのポイントでスカイツリーを眺めます。その後、豊洲を通って、レインボーブリッジをくぐって、お台場に入り、しばらく船を泊めて、料理と周りの景色を楽しんでいただきます」

[写真]竹内慎一郎さん・恵美子さんご夫妻。東京湾の移り変わりを見てきた

 平日は夜の利用がほとんどなので、東京湾、隅田川沿いのビル群の窓の光やライトアップしたスカイツリーや東京タワー、レインボーブリッジ、お台場ではフジテレビの壁面を照らすイルミネーションなど、美しい夜景を川や海から存分に楽しめるという。

 「これから夏に向かっては、日が長くなりますから、船が出る頃はまだ明るい時間です。そこからだんだんと日が落ちて暗くなってという昼から夜に向かう時間の移り変わりも味わえます」

 「いつもは歩いて渡っている橋をくぐれるのも屋形船ならではです。勝鬨橋、佃大橋、永代橋など、一つひとつ特徴のある形はもちろん、ブルーやグリーン、ピンクなど、橋によって光の色が違うライトアップを水の上から堪能できます」

 「これからの季節は、ランチの時間に合わせて、屋形船を楽しむ方も増えていきます。浜離宮恩賜公園や隅田川沿いの新緑が美しい季節ですからね。築地が移転したり、オリンピックの選手村が建設されたりなど、東京の変わりゆく姿もご覧いただけるはずです」

 遠くへ出かけなくても、近くで東京を存分に楽しめる屋形船。ゴールデンウィークもまだ予約可能とのこと。川から、海から、初夏の風に吹かれながら、東京の景色を眺めてみてはいかがだろう。

[写真]昼から夜へ。ゆったりとした時間の移ろいを感じる(写真提供:船宿竹内)

データ
店名 つり船・屋形船 竹内
所在地 東京都港区浜松町2−13−11
電話 03−3432−8648
URL: http://www.takeuchi-ship.com/index.html