抱負を語る鈴木亮平さん(左から2番目)

 東京国立博物館の特別展「黄金のアフガニスタン-守りぬかれたシルクロードの秘宝-」の報道発表会が10日、アフガニスタン・イスラム共和国大使館(港区・麻布台)で行われた。同展は2016年4月12日から6月19日まで、東京国立博物館・表慶館(台東区上野)で開催される。俳優の鈴木亮平さん(32)が、同展の音声ガイドを担当する。

 アフガニスタン国立博物館の黄金の装飾品や彫刻を展示。同館はソ連侵攻や内戦によって大きな被害を受け、文化財は永遠に失われたかに思われていた。ところが同館の職員たちが14年間、この貴重な文化財を秘かに地下金庫に隠し、度重なる追及にも屈することなく、守り続けたという。

 ファティミ駐日アフガニスタン大使は、日本がアフガニスタンの平和国家への再建の支援や一部国外に流出した文化財を日本画家・故平山郁夫氏(1930-2009)が中心となって保護し、修復した活動についてお礼を述べ、同展が友好国日本で開催されることを喜んでいると語った。
 

ドラゴン人物文ペンダント 1世紀 ティリヤ・テペ出土 素材:金・トルコ石・ラピスラズリ・ガーネット・カーネリアン・真珠 所蔵元:アフガニスタン国立博物館蔵

 世界遺産検定1級を持ち、博物館をじっくり見て回るのが好きだという鈴木さんは「黄金の輝きや歴史的価値はもちろん、この秘宝を守り抜いた博物館職員の思いを知ってこそ、この展覧会を観る意味は大きい」と発言。

 「主役はあくまでも秘宝ですので、それを邪魔しないように、例えばそのペンダントをしている女性になったり、そのとき吹いていた風になったり、主観を入れずに背景がわかるように、時間旅行ができるようにガイドをしていけたら」と意気込みを語り、「僕くらいの世代より下の人たちに観てもらって、世界史の魅力に触れてほしいです」と話していた。

秘宝が金庫から出された瞬間 2002年

 同展は世界巡回展となるが、日本展では「難民文化財」として保護されていた15点も見ることができる。

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