2012年の金環日食のときに撮影した部分日食(写真提供:葛飾区郷土と天文の博物館)

 9日は、日本全国で「部分日食」。東京でも部分日食が見られます。この日食は、インドネシア方面で見られる皆既日食に関係するものなので、日本では南に行けばいくほど、大きく欠けていきます。

 4年前の金環日食以来、日本全国で見られる部分日食。あの時の日食メガネをまだお持ちでしたら、また使えます。ほかにも安全な観察方法などを紹介しておりますので、当日は「欠けた太陽」という珍しい天体ショーを楽しみましょう!!

【連載】東京で見える星たち

日食とは?

 宇宙空間で、太陽-月-地球の順に一直線に並んだとき、地球から見て、月が太陽を隠す現象を「日食」といいます。

 太陽の大きさは、月の約400倍もあるのに、なぜ月が太陽を隠すことができるのか。それは、地球から太陽までの距離が、地球から月までの距離の約400倍あるからなのです。

 そんな奇跡のバランスによって、地球から見て月と太陽がほとんど同じ大きさに見えるのですね。

皆既食とは?(写真提供:葛飾区郷土と天文の博物館)

 図のように、地球と太陽の間に月が入り込むと、月の影が地球に落ちるときがあります。その影が落ちた場所にいくと日食が見られるのです。

 さらに、地球の周りを回っている月の軌道は、きれいな円ではなく楕円なので、地球から見る月の大きさが変わります。

日食の種類(写真提供:葛飾区郷土と天文の博物館)

 月が地球に近いときは、太陽をすっぽり隠す「皆既日食」。

 月が地球から遠いときには、太陽を全て隠せず環(わ)になって見える「金環日食」。

 一部しか太陽が隠れない「部分日食」。

 様々な姿を魅せてくれる日食。そのタイミングに出合えるなんて、本当にすごいことですよね。 

東京での見え方

部分日食の東京での見え方(写真提供:葛飾区郷土と天文の博物館)

 東京では、午前10時12分頃、太陽が欠け始めます。

 徐々に太陽が昇りながらさらに欠けていき、11時8分頃が一番大きく欠けた姿。そして、午後0時5分頃には欠け終わり、部分日食のショーが幕を下ろします。

 今回は、欠ける割合が26%と少なく、普通に生活をしていたら欠けていることには気がつきません。それほど太陽が眩しい状態なので、絶対に肉眼で直接見ないこと。目を傷めないよう安全な方法で楽しみましょう!