東京都の小池百合子知事は21日の定例会見で、豊洲市場への早期移転を求める声に対して「とにかく早く移転しろ、とだけいう人は、食の安全、消費者への意識が私と少し離れている」と反論。市場のあり方戦略本部での議論をはじめ、手順を踏んで結論を出す姿勢をあらためて示した。

【中継録画】東京都・小池百合子知事が定例会見(2017年4月21日)

手順を踏んで結論出す姿勢強調

[写真]会見する小池百合子知事

 都議会の最大派である自民党は、豊洲市場への移転を早期に決断することを主張し、移転を保留する小池知事を批判。公明党も7月の都議選までに移転の可否を判断するよう求めている。

 こうした動きに対し、小池知事は、専門家会議や市場問題プロジェクトチームでの議論を踏まえ、市場のあり方戦略本部で論点整理を行う方針であるなど、行政上の手続きを粛々と進めていると強調。「中途半端な形で先行きどうなるのか。きちんとした答えを出さないといけない」と指摘し、地下水や土壌汚染など豊洲、築地両市場で指摘される課題に取り組み、都民の「安心」にどうつなげるかが注視されているとした。

 移転の延期判断が不当として、小池知事に対して損害賠償請求するよう、都に求める住民監査請求を検討する動きが水産仲卸業者の中にもあるが、「私はしかるべき形でしっかりと手続きを踏まえてやっている。知事になったのは私服を肥やすためではない。訴訟になれば受けて立ちたい」と述べた。

(取材・文:具志堅浩二)