■【東急】朝ラッシュ時の混雑緩和と遅延解消を重要課題に
城石:東京急行電鉄の城石でございます。本日は当社で行っております、朝ラッシュ時間帯の通勤混雑緩和に向けた取り組みにつきまして、あるいは当社の働き方改革につきましてご紹介したいと存じます。

 初めに当社の事業概要について簡単にご説明いたします。当社は交通事業が安定的なキャッシュフローを創出し、不動産事業が利益成長のドライバーの役割を担い、生活サービス事業が交通・不動産事業と連携して、沿線の価値を向上させるといった3本柱で企業価値を高める戦略を取っております。また日本が人口減少、成熟型社会といった局面を迎える中、新たな成長機会を獲得するため、長年培ってまいりました沿線開発のノウハウを生かして、今後著しい成長が期待されるベトナムなど、海外でのまちづくり事業にも参画しております。

 当社鉄道事業の営業路線につきましてご説明いたします。当社は東京の西南部におきまして鉄道7路線、軌道1路線の計8路線で旅客輸送を行っており、駅の数は97駅、路線の長さは約105キロとなっております。基幹路線は赤色で示しております、渋谷と横浜を結ぶ東横線、緑色で示す渋谷と中央林間を結ぶ田園都市線となっております。

 右下のグラフにお示しするとおり、相互直通運転などの鉄道ネットワーク強化、あるいは沿線との開発推進により、年間輸送人員は年々増加してございまして、2016年度は過去最高の11億6000万人を突破し、1日当たり319万人の方にご利用いただいております。2000年以降、輸送人員につきましては約25%増加いたしましたが、一方で混雑や遅延が大きな課題となっております。

 こちらは田園都市線の最混雑区間となります、池尻大橋-渋谷間の7時50分から8時50分までの朝ラッシュピーク1時間の混雑率の推移でございます。縦軸は混雑率、横軸は年度を表しております。これまで混雑緩和策として輸送力増強や田園都市線と接続しております大井町線を活用した輸送人員の分散などを図ってまいりましたが、その結果として2007年に198%ありました混雑率が2011年には181%まで低下いたしまいた。

 しかしながら2011年以降は再び増加傾向に転じ、2000年の運輸政策審議会答申第18号で示された、個別路線の混雑率180%以下という目標値を依然として上回っている水準にとどまっております。また混雑率の増加に伴い慢性的に遅延が発生するという課題も顕在化しております。

 このような状況から当社では朝ラッシュ時の混雑緩和および遅延解消を重要な経営課題と位置付けまして、都心方面への輸送力増強と併せて、ご利用のお客さまに多様な選択肢を提供し、乗車時間を選んでいただく、移動手段を選んでいただく、働く場所を選んでいただくという3つの施策に取り組んでいるところでございます。これらの取り組みをご紹介いたします。

【画像】快適通勤プロモーション協議会(全文1)満員電車は当たり前か?「時差Biz」

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